title.jpg

HOME › お道伝えの志を次代へ【金光新聞】

お道伝えの志を次代へ【金光新聞】

本部教団独立記念祭

教団独立百十年を迎えた今年の記念祭は、祭場が耐震補強工事で使用できないことから、会堂広前で祭典が仕えられた。雨天の中、例年とは趣を異にした記念祭に、参拝者は清新な心持ちで臨んだ。【金光新聞】

 6月13日午後1時30分、会堂広前で祭典開始。会堂正面の境内に整然と立ち並べられた仮設テントには参拝者が集い、テントごとに設置されたモニターを通して会堂内で仕えられる祭典を拝した。また、会堂地下や修徳殿、金光北ウイングにも大勢の参拝者が集い、モニターを通して参拝した。
 教主金光様は祭詞の中で、「世の変革が相次ぎ、道を開く上に幾多の難題が立ちはだかったが、先人たちは道伝えの志を胸に、布教公認の手だてを進め、明治18年には、神道金光教会を設立。さらには各地の出社を結集し、明治33年、教団独立を果たした。その先人たちの深き思いを今に頂き、神願成就のお役に立たせて頂きますように」(口語訳要旨)と奏上された。
 祭主玉串、参拝者総代玉串奉奠に続いて、多年にわたり教団の活動に功労のあった教師73人の褒賞と、教団の未来を担う教師50人の新任の儀が行われた。 この後、佐藤光俊教務総長があいさつに立ち、教団独立に尽くされた先人たちの熱い思いをしのびながら、「直信先覚諸師の高い志とご苦労に思いをいたし、私たちめいめいに託された神様の願いの自覚を新たに、お道の一層の展開を祈願させて頂きたい」と述べた。

 このたびの祭典および全教集会は、会堂と会堂前境内で仕えられたが、現祭場が昭和34年に竣工する以前は、屋根と支柱から成っていた斎場(さいじょう)で、参拝者は地面に敷かれた筵(むしろ)の上に座り、会堂付近にあった斎殿(さいでん)と呼ばれたご神殿で仕えられる祭典を拝した。テント群が設置された一帯は、当時、斎場だった場所に当たる。
 現祭場は、竣工から50年を経た昨年の立教百五十年のお年柄に、躯体部分の耐震工事が完工。そして、図らずも教団独立百十年に当たる今年、屋根、天井部分の工事に着手した。来年早々には、祭場の耐震補強にかかわる全工事が終了し、生まれ変わる。
 先人たちのご苦労と志に思いを寄せ、ここからいよいよ、教団の展開を図らせてもらいたいと願わせられる。
メディア 文字 金光新聞 

投稿日時:2010/06/24 15:05:36.283 GMT+9



このページの先頭へ