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二人が共に助かるよう【金光新聞】

付き合いをやめたいけれど

 姪の直子さん(39)は、専門学校で英語の教師をしています。その学校の日本語科に、韓国人のヨナさん(20)という女生徒がいました。
 ヨナさんは、母国で一流企業に就職するべく、日本語などの資格を取得しようと来日しました。そのヨナさんに直子さんは英会話の個人レッスンをするようになり、回数を重ねる中で個人的にも親しくなりました。やがて、ヨナさんは直子さんに、悩みを少しずつ打ち明けるようになりました。
 彼女は来日してすぐ、パスポートとお金を紛失してしまいました。この時、途方に暮れていた彼女に、親切に手を差し伸べて助けてくれた男性がいました。それをきっかけに、彼女にとって恩人でもある彼とのお付き合いが始まりました。
 ところが、その彼が、次第に彼女を執拗(しつよう)に束縛するようになっていったというのです。
 時間に関係なく誘うなど何かと身勝手で、勉強ができず困っていると打ち明け、「付き合いをやめたいけれど恩人だし断れない」と話しました。
 直子さんはヨナさんから話を聞くうちに、その彼はどうも、ちょっと怖い系の人らしく思えてきて、とにかく、その彼と一刻も早く距離を置いた方がいいと勧めたようです。

 そんなある日、私の奉仕する教会を訪ねてきた直子さんが、「ヨナちゃん、かわいそうよ。何とか力になってあげたいけれど、相手が相手だから私ではねえ…。誰か話のできる人がいたらいいのに」と、私に話したのです。
 この時、私は「神様にお願いしようよ。ヨナちゃんが助かるのはそれしかないと思う」と、直子さんに言いました。
 私にも娘がいます。もし、娘が異国で同じようなことになったらと思うと、人ごととは思えませんでした。
 そうして、私はヨナさんのことを祈らせてもらっていると、ヨナさん同様、彼もまた「神の氏子」だという思いが心に浮かびました。そこで、「ヨナさんの助かりだけを願っても、神様のみ心にはかなわない。ヨナさんと彼が共に助かるように、それぞれがふさわしい道を歩ませて頂けますように」と、あらためて一心にご祈念させてもらいました。
 それから毎日、私はただただ神様を信じて、二人の立ち行きを祈り続けました。

お互いに責め合うこともなく

 そうして2カ月ほどがたったある日、ヨナさんは直子さんに、「彼と話し合って別れた」と、ほっとした顔で話したそうです。その数日後、私は直子さんからそのことを聞き、お互いに責め合うこともなく話し合って納得できたことが何よりありがたいおかげだったと、共に喜びました。そして、早速神様にお礼を申し上げ、ここからのそれぞれの立ち行きをお願いさせて頂きました。

 後日、直子さんが「あの時は本当にすごかったね。どうなることかと思ったけれど、あれほど早く解決するとは思ってもみなかった」と言いました。
 私は、「神様のおかげだよ。一心におすがりさせて頂いたら、必ず助けてくださるでしょ。神様のなさることは、人の考えや力では到底及ばないことなのよ」と話しました。
 このおかげを目の当たりにした直子さんは、何か感じるところがあったのでしょう。これまでにも増して、お取次を願うようになりました。
メディア 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2014/11/18 16:09:33.990 GMT+9



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