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神徳を積んで先の世へ【金光新聞】

頭の中に響く言葉

 私(64)には長年苦しんできた持病がありました。すねから爪先までの筋が突然引きつり、激痛が数十分間続くのです。
 3年前のこと。夜中にその持病が起こり、激痛で飛び起きました。ようやく痛みが治まったころ、頭の中に、語り掛けるような言葉が響いてきました。「それは新陳代謝が悪いから引きつるのである。そのまま放っておくと足が腐ってくる。こちらで治すなら…の方法があるが、そちらで治したいのなら、水をよく飲んで運動をすること」と。…の部分は聞き逃しましたが、まるで私を説得するかのように響いてきたのです。
 確かに、私は妻から水分と運動不足を注意されていました。しかし、それで足が腐るなど考えたこともなく、とても驚いたのと同時に、このままでは大変なことになるという神様からのお諭しで、そうならないためには水分補給と運動が大切だと、お知らせくださったと思いました。
 その日から改まり、散歩と1日1リットルの水を飲むようにすると、長年の引きつりがうそのように治まったのです。

 私は、この体験を家族に話しました。すると息子から、「『こちらで治すなら』というこちらとは、あの世のことで、言われた通りに実行しなかったら、父さんはあの世に逝くということじゃね」と言われたのです。 
 その一言に私は、若いころ、少し年上の金光教教師と、信心について真剣に意見を交わした時のことを思い出しました。
 私が、「この世、先の世(あの世)を通しておかげを頂くのがお道の信心であり、そのために一生を懸けてする修行があるはずだ」と言うと、その教師から「日に日におかげを頂いて生きるのがお道の信心であり、先の世まで考えて修行するような信心ではない」と言われ、納得がいかないまま、私はそれを信心の課題としてきました。

神様の願いに気付かせて頂ける信心を

 教祖金光大神様のみ教えに、「みんな、天地の神様の分け御霊(みたま)を授けてもらい、肉体を与えてもらって、この世へ生まれて来ているのであろう」「真一心に神信心しておかげを受け、人を助けて神にならせてもらうがよい」というものがあります。私は、信心の目的や使命、死生観が、こうした教えに明確に示されていると思っています。
 これらの教えから私は、人間には、授けられた寿命をおかげの中で全うすることだけでなく、この世には魂を磨きに来ているという目的があると信じてきました。それが神様と氏子の本来の願いであり、だからこそ、その願いに気付かせて頂ける信心は、尊くてありがたいと思うのです。

 長年の持病に対して神様から頂いたお知らせから、人は、この世、先の世を通して生き続けるものであり、先の世に持っていける神徳(信心によって得た神の徳)を積ませて頂く目的のためにも、この世で神様の願いに沿った信心をしていくことが何より大切である、そう教えてくださったのだと、確信させられたのです。
 神様のお考えやご意思は、本気になって神様のお考えを頂きたいという願いを持ち続ければ、起きてくる物事と成り行きの中に、あるいは人の言葉などを通して、その一端に気付かせて頂けるようになります。
 3年前の体験は、神様のご意思を頂く信心をさらに進め、伝えていくようにと、私の背中を後押ししてくださったものと頂いています。

メディア 文字 金光新聞 信心真話 

投稿日時:2015/01/30 09:47:32.638 GMT+9



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