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お取次を願い心穏やか【金光新聞】

お取次をいただき、心も新たに信心を

 臨床心理士のやよいさん(50)は、地域の小中学校のスクールカウンセラーとして働くシングルマザーです。
 かつてやよいさんは、離婚問題に直面したことがあり、その時に「本気で信心しなければ」と、強く感じることになったそうです。そのころは精神的にとてもつらかったそうですが、「救われた思いがした」と、感じたことがあります。それは、当時2歳だった長男と在籍教会の月例祭に参拝した時、いつにも増して他の信者さんたちと和気あいあいと触れ合えたことだったそうです。
 幼いころから、母親に連れられて教会に参拝していたやよいさんでしたが、それからは教会に参拝するたびに、神様とお話をさせてもらうような気持ちで祈りを込めるようになりました。そして、参拝を続けているうちに、少しずつやよいさんの心は穏やかになっていきました。離婚問題を通して、教会は心の安定を得られる場所であると痛感したやよいさんは、心も新たに信心に取り組むようになりました。

 それからというもの、 スクールカウンセラーを担当する地域に教会があれば、参拝してお取次を頂くようになりました。また、ある看護学校の心理学の非常勤講師に抜てきされたこともありましたが、その時も通勤途中にある教会を見つけて参拝しました。
 人前で話すことが苦手だったやよいさんは、参拝した教会で、その悩みを打ち明けてお取次を願ったところ、先生から、神様のご用として勤めさせて頂くこと、おかげを頂くには心のありようがとても重要である、と懇切丁寧にお話しして頂きました。その言葉を心に留めて臨み、無事に非常勤講師の仕事を務めることができました。

神様のお役に立つために

 非常勤講師を務めた翌年のことです。県内にこども総合相談センターが新設されることになり、常勤の臨床心理士を募集していることを知りました。採用試験を受けてみたいと思ったやよいさんでしたが、今まで組織の中で働いた経験がなかったため、「私に務まるだろうか」と不安でした。
 そこで、そのころ通勤していた学校の近くにある教会に参拝して、お取次を願ったところ、先生から「一人でお役に立てることも、組織でお役に立つことも、どちらも大切なご用ですよ」と、ご理解を頂きました。この言葉に励まされ、やよいさんは受験することを決心し、試験に臨みました。すると、5人の求人に対して、受験者百人以上という高倍率にもかかわらず、見事に合格することができたのです。そのおかげで、仕事内容も収入面も安定し、今まで以上に充実した人生を送っています。

 初めて在籍教会ではない教会に参拝しようと思い立った時、恐る恐る教会の玄関を開けたというやよいさん。けれども参拝してみると、どの教会も温かく迎えてくれました。帰宅して、頂いたご理解や教会での出来事を家族に話すと、お母さんを筆頭にみんな喜んで聞いてくれます。さらに、在籍教会の先生夫妻にもその話を伝えると、家族と同じように心から喜んでくれるそうです。
 「みんなが喜んでくれることがうれしかったので、仕事で出向いた先に教会があれば、ごあいさつに伺うようになりました。私にとって教会は『ほっとステーション』なんです。だから、金光教の旗を見掛けると近づきたくなるんです」と、笑顔で話すやよいさんです。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」2018年2月4日号掲載)
メディア 文字 金光新聞 信心真話 

投稿日時:2019/05/20 09:33:19.320 GMT+9



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