title.jpg

HOME › 良いことがいっぱい

良いことがいっぱい

金光教報 1月号 巻頭言

 皆様、明けましておめでとうございます。
 一昨年から続く新型コロナウイルス感染症が、私たちにいろいろな影響を及ぼす中でも、このように新しい年を迎えられたことを、まずはお慶び申し上げます。
 さて、「信心すると、何か良いことがありますか」と尋ねられることがよくあります。私はこう答えます。「信心すると、今あなたが座っている椅子にお礼が言えるようになります」と。信心をすると、何でもないこと、当たり前のことにお礼が言いたくなってくるのです。
 私たちは、お取次をとおして神様と出会い、神様のお働きや思いを感じるようになり、神様が私たちにいろいろなことをとおしてお働き掛けくださっていることが見えてきます。ただ椅子に座るということが、神様のお働き掛けによる出来事として見えてくるのです。
 そこに椅子があって私が座ったという、目に見えることだけではなく、そこに至る目に見えないさまざまなお働きが重なり合って、私は今、椅子に座っている。そうした自分と椅子とのつながりを感じ、そのつながりを結んでくれたお働き、すなわち神様のお働きにお礼をするのが、「信心をする」ということです。ですから、椅子にお礼を言うのは、「その椅子をとおして神様にお礼をする」ことでもあります。
 すると、食べ物や飲み物、着る物や住まいなど、「今まで当たり前と思っていたものへのお礼」と、「それらとのつながりをもたらしてくれた神様へのお礼」が生まれ、時には、うれしくないこと、ありがたくないことにもお礼が言えたりします。
 何かの問題に出合って、当たり前のありがたさに気が付いたという経験は誰にでもあると思います。そうなると、その問題に、そしてその問題をとおしてお働きくださった神様に、お礼の心が生まれてきます。信心をすることで、身の回りにはお礼を言うこと、すなわち良いことが次々と生まれてきますし、次々と見つかっていきます。
 お道の信心は、このようにして良いことを見つけ、出会わせてくれる生き方へと導いてくれます。そして、その出会いをもたらすキーワードが「金光様」です。神様に心を向けるこの言葉を唱えることで、当たり前のこと、そして良くないことへの見え方が変わってきます。
 皆さんの周りには、今年もいろいろなことが起きてくるでしょう。良いことばかりではなく、時には良くないことも起こってくるでしょう。そんな時こそ、「金光様」というお言葉を唱えてみてください。
 今年一年、皆さんが神様とつながり、当たり前のことがありがたく思えるだけでなく、良くないことの中にある神様のお働きが見えてきて、良いことに変わっていくようにお願いさせていただいています。

教務総長 岩﨑道與

メディア 文字 金光教報 巻頭言 

投稿日時:2022/01/03 16:30:39.196 GMT+9



このページの先頭へ