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神様に導かれ困難をおかげに【金光新聞】

行事の人集めを担当

 信心をしていると、自分にはとても手に負えないと思うようなことがあっても、いつも神様やみたま様が良い方へと導いてくれます。3年前もそうでした。
 私(65)は日本の古典音楽を演奏する団体に所属していて、その団体の結成40周年の記念行事をホール会場で開催することが決まりました。
 打ち合わせの際、記念の行事なので、たくさんの方に楽しんでもらえるよう、他の種類の音楽にも挑戦してみないかという話が出ました。メンバーは出身地方ごとのグループに分かれて、それぞれで何か取り組もうということとなり、私のグループは、地域の伝統的な踊りを披露することに決まりました。
 ただ、グループの人数が少ないのに加え、音楽も、せっかくなので生演奏にしようということになって、踊る人と演奏する人を集めることになりました。そして、成り行きで私が人を集める担当になったのです。

教会を通し協力者が

 引き受けたものの、私は人を誘うことが苦手なこともあって、記念行事自体は半年以上先ですが、どうしようかと途方に暮れてしまいました。しかし、こんな時こそ神様、みたま様に導いて頂こうと、いつもお参りしている教会の先生にお届けをし、お願いしました。
 私も勇気を出して、とにかく、たくさんの知り合いに呼び掛けましたが、なかなか応じてくれません。何も決まらないまま、日にちだけが過ぎていきました。
 「お願いをしているのにどうして?」と焦りが募る中、教会の先生がうれしい報告をしてくれました。近くの教会にお参りしている信者さんの中に踊りをしている人がいたので声を掛けてくださり、なんとその人が協力してくれることになったのです。さらに、踊れる人や楽器演奏ができる人もその人が探してくれるとのことでした。
 また、金光教の行事に参加した時、思い切って若い夫婦に声を掛けたところ、「実は私たち、その踊りの経験者なんです。ぜひ協力させてください」と快諾してもらえました。どうやら、私があまりにも一生懸命に呼び掛けていたので、力を貸したいと思ってくれたそうです。

願った以上のおかげ

 少しずつですが協力者が現れ、気が付けば小さな子どもから年配の方まで、総勢50人以上が集まってくれました。踊る人、演奏する人、さらには衣装の法被(はっぴ)までが次々とそろっていく様に、私は神様、みたま様が用意してくださっているように感じられ、ありがたくて仕方がありませんでした。
 全員そろってのリハーサルは、本番前だけで心配しましたが、皆さんとても熱心で、踊りの途中で客席へなだれ込むという見せ場を、急きょ企画してくれたりもしました。大変でしたが、本番ぎりぎりまで稽古をしました。
 おかげで、本番は大成功でした。見せ場の踊りは本当に盛り上がり、見に来てくださった教会の先生も喜んでくれました。終わってすぐ、踊った全員で写真を撮ったのですが、皆さん本当に良い笑顔で写っていました。他のグループの演目や古典音楽の演奏も好評で、大盛況の中、記念行事は幕を閉じました。
 ありがたいことに必要なこと全てに都合がつき、願った通り、いや、それ以上のおかげを頂きました。私はこの経験から、これまで以上に、神様、みたま様の存在を強く感じるようになりました。この次はどんなおかげを頂けるのかと思うと、とても楽しみです。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています。

「心に届く信心真話」2021年4月11日号掲載
メディア 文字 金光新聞 信心真話 

投稿日時:2022/06/08 10:00:00.000 GMT+9



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