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<平成29(2017)年の活動報告>

平成28年度輔教志願者講習会―「神人の道」実現の担い手に

 輔教志願者講習会を8月26、27日、本部総合庁舎4階会議室で開催した。
 輔教制度は平成4年に発足し、512教会、1598人(8月末日現在)が輔教として御用に当たっている。
 今年は、30教会38人が受講し、各講義、先輩輔教の実践発表をとおして輔教に求められる事柄を学んだ。班別懇談では参加者同士、これまでの取り組みや、ここからの願いについて語り合った。
 なお、このたびの修了者は所定の手続きを経て、来る12月の布教功労者報徳祭並びに金光田保子姫30年祭時に教主金光様からご任命を受ける。

教主金光様おことば(開会お届け時)
皆様、それぞれに願いを立てて、輔教志願者講習会によくお集まりになりました。
お互いにここまで信心を進めさせていただき、ご用にお使いいただいておりますことをありがたく思いますとともに、そのお礼の心を土台に、ここからいっそうに、「人が人を助けるのが人間である」との教祖様のおぼしめしを頂いて、わが道の信心を現し、伝えて、世界の平和と人類の助かりのお役に立たせていただきたいと存じます。
どうぞよろしくお願いします。

教務総長挨拶

 金光教教規前文には、「信奉者は、取次を受け現して、わが心の神にめざめ、人を助けて神になる信心を進め、連帯して教団および教会の活動を担い、展開するものである」と信奉者の意義について書かれている。これは今から約150年前、教祖様が参拝者に語られたご理解が元になっている。
 「『神信心しておかげを受けて、難儀な人を助ける身にならせてもらうがよい。神心となって、受けたおかげを人に話して真まことの道を伝えるのが、神へのお礼である。それが神のお喜びとなる。信心するといっても、これまではみな神様を使うばかりで、神様に使われることを知らない。天地金乃神様は人を使わしめになさる。神様に使われることを楽しみに信心せよ』と重ねてお諭しくださった」「助けてくれと言って来ても、拝んであげましょうとは言うな。そなたがおかげを受けていることを話して聞かすだけにせよ」。この2つのご理解では、「人を助ける」「道を伝える」「神様に使われる」という大事な3点が押さえられている。この3点は輔教の方のみならず、金光教を信心させてもらっている私どもにとって大切なことである。
 金光大神様はどんな難儀に出遭っても、神様に心を向け、何事にも実意丁寧な生活を進められ、ご自身の中の神様のお働きに目覚めていかれた。そして、「わが心に神がおられるからおかげになるのである」「生きた神を信心せよ」と仰り、人間は皆、神様から体の中に分霊、神心を頂いており、その働きによって毎日の生活ができていることを諭されている。しかし、その神様の存在を認めなければ、何をしても、「自分が」「私の甲斐(かい)性でできた」という思いになり、報酬を求めたり、恩に着せたり、恩を売ったり、人を責める心が生まれる。逆に、「神様が私をお使いくださったんだ」と分かると、自分の中にお働きくださる神様に、「金光様のお取次を頂いて、こういう結果を頂きました。またどうぞ私を使ってください」というお礼の心が生まれてくる。
 「信心」とは、「自分と神様の間柄を絶えず問題にするもの」で、まず、人間は体の中にお働きくださる神様、「わが心の神」に目覚めることから始まる。その神様は私たちを包んでくださる天地の親神様と同じ神様であり、その関係が理解できると、自分の中におられる神様がお助かりになる生き方、そのことを信心として、稽古していくのが大切なことだと分かってくる。
 自分の力で生きているのであれば、細かい信心の理屈を分からなくてもよいだろうが、神様によって生かされているこの身だと分かると、そうはいかない。そうなると、神様のみ心に沿うようになり、考え方、生き方が180度変わっていくはずだが、そうはなっていないところに大きな信心の課題があるように思う。
 「自分の力でやる」という信心から、「全ては神様のお働き」と分かる信心に、すなわち、わが心に生きた神様がおられることに気付けば、どんな問題に出遭っても、「神様が共に苦しみを背負ってくださっている」「私と共に生きてくださっている」という心の目が開かれていく。そして、天地の親神様への信頼と感謝の心を持って、生活を進めることができ、問題に取り組むことができていく。神様のお恵みによって生かされていることを絶えず念頭に置いて、生活をさせていただくことが大切だと思っている。
 現在、教団では、「神人あいよかけよの生活運動」を推進している。その「願い」は信心の筋道を示したものと言われるが、御取次を願い、頂いて、神のおかげにめざめていけば、お礼と喜びの生活をすることができる、ということである。輔教を志す皆さまには、御取次を願い、頂いて、神心となって、人を祈り、助け、導きという内容を求めていってほしいと願っている。そういう実践の積み重ねをとおして、はじめて「神人の道」を開くことができると思う。
 あらためて、自分の信心を新たな段階に進めることに努めていただき、お道が展開していくための御用に取り組んでいただくことを願っている。

講義・発表内容

◆講義1「金光教の信心について」
 講師 岩本 威知朗 師(大阪・金岡)
   これから輔教として御用を担うに当たり、天地金乃神様の神性、教祖様の生きられ方を学び、自分が頂いている信心を押さえ直し、より確かなものとし、人の助かりにつながる在り方を求めた。
◆講義2「教団の仕組みと働きについて」
 講師 岩﨑 弥生 師(静岡・静岡)
   今、形を成している教団や教会の成り立ち、仕組み、働きを確認し、御取次を頂きながら信心を求め現していく担い手、教団の構成員としての自覚を深めた。
◆講義3「輔教の役割について」
 講師 吉川 真司 師(徳島・三好)
   輔教に願われていること、人に道を伝える中身を確認し、一層培っていくために、今後、輔教として取り組むべき内容について学んだ。
◆実践発表
 発表者 久保田 貴美子 氏(山口・東小郡・輔教)
   先輩輔教から御用を頂く構え、御取次を願い、頂きながら、日常の生活の中で信心が伝わっていく在り方を共有した。

班別懇談

 参加者それぞれが、これまでの信心の歩みや、志願理由を語り合い、受講した講義を手掛かりに、今後の輔教としての活動等について懇談し、決意を新たにした。

輔教集会(四国教区)

 6月18日、四国教務センターで、「輔教の自覚と働き」をテーマに輔教集会を開催した。
 はじめに、野本康子氏(愛媛・伊予市)が「継承」をテーマに、自身の信心ルーツ・信心ヒストリーを振り返りながら、「私にはそのことを伝える義務があり、今あるものが当たり前ではないことを子どもにも知ってほしい。いざというときに神様を知っていることが大切であり、伝えないともったいない」と語った。
 続いて、鈴木安美氏(愛媛・新居浜南)が「お手引き」をテーマに、「願われている私として人を祈ることができるようになった」と語り、自身の妹や、主人の姉に対し、祈りをもって接していること、教会誌の発行をとおして道を伝えていることを発表した。
 その後、教区育成室員とセンター次長からの感話、教師4人によるパネルディスカッションがあり、午後からは、それらを受けて班別懇談と全体会を行った。
 受講者からは、「何でも話せる人間関係があってお導きができる」「身近な人を願わせてもらうこと、願いを立てて、お取次を頂いて実践することが大切だ」などの感想があった。

輔教集会(関東教区)

 関東教区は6月3日、東京センターにおいて、「神心となって 人を祈り 助け 導き ─輔教として─」をテーマに輔教集会を開催し、42人が参加した。
 はじめに輔教2人が体験発表を行った。
 菅原恵子氏(千葉・野田市)は「教会への望み」と題して、「平成26年に初代教会長が亡くなられ、教会存続の危機に直面した。そのような中、輔教であった母がご本部の信奉者集会での発表を機に、気持ちに変化が生まれ、『教師にならせていただき、教会を継続したい』と打ち明けてきた。家族や信者さんと相談し、母を金光教学院へ送り出すこととなり、母がいない間、他の信者さんと共に、教会の留守のご用をさせていただいてきた。そして今年、母は教師にお取り立ていただいたので、今後は教師となった母を支えることが輔教としての役割だと思っている。また、参拝したら心が安らぎ、笑顔になれる教会を目指したい」と発表した。
 続いて中畑建一氏(東京・北沢)は「神様に導かれて」と題して、「金光教と出会って10年が経ち、神様から病気のプレゼントを頂いた。病気に向き合う中で自然と信心をさせていただくようになり、回復のおかげを頂いた。病気が治ったことだけがおかげでなく、病気にならせていただいたことで信心の方向転換ができたことがおかげだったように思う。妻が平成25年に北沢教会長としてご任命頂いたので、昨年の12月、私も大崎教会から北沢教会に転籍した。これまで専任の教会長がいなかった北沢教会だったが、妻が教会長になり、そして今年、娘が金光教学院へ入学した。ようやく教会として存続していく道筋が見えてきて、在籍の信者さんたちも喜んでくださっている。神様にこれまで以上に使っていただけるように、家族一緒に修行に励んでいきたい」と発表した。
 発表後、6班に分かれて班別懇談を行い、発表を受けての感想を述べ、「神心となって 人を祈り 助け 導き─どういう取り組みができるか─」について求め合った。
 参加者からは、「神心とは他者に対して思いやりを持つことではないか」「『あなたはどんな信仰をされているのか』と尋ねられるくらいに、人に一目置かれるような信心生活にならせていただきたい」という感想があった。
 最後に東京センター所長が、「信心継承の話が出たが、伝えることばかりに力点を置くと、その人のいのちの痛みや弱さというものを感じられにくくなる。まずしっかりと相手の話を聴かせていただくことが大切である。親切を尽くし、神様が喜ばれる信心実践がこれからの大きな課題となる」とあいさつし、閉会した。

輔教へのメッセ―ジ

家庭の広前を大切に   輔教講師 岩本 威知朗 師(大阪・金岡)

子孫の幸せを願って
 昨今、おじいちゃん、おばあちゃんはお孫さんの事で大変忙しい方が多いようです。孫の発育・成長を願うことは、信心していても、していなくても共通のテーマです。信奉者にとってはもちろん、「何とか元気に育ってほしい」「難儀な事に出遭えば、助かってほしい」「お道の信心が伝わってほしい」と、神様にお祈りせずにはいられないでしょう。
 Tさんは、母親譲りの信心を進めておられます。Tさんのお母さんは、苦労の中にあっても、神様を信頼し、何事にも神様第一の信心生活を送っていました。そして、「このありがたい金光様の信心を、子孫に継承していくこと」を第一の願いとしていました。その願いの中で、6人姉妹の末っ子だったTさんの、すぐ上のお姉さんが婿養子をもらった際に、金光教への改式をするおかげを蒙こうむられました。
 六女であるTさんも、金光教式で結婚を挙げ、3人の子宝に恵まれ、マイホームを構えました。さらに、教外者であった夫にも信心が伝わり、夫婦で信心を進めるようになられましたが、お子さんたちが小中学生になった頃、不登校や人間関係など、さまざまな問題、難儀が現われてきました。

わが家に神様お出まし
 お取次を頂かれる中で、教会長先生から、「自宅の神様をお祀まつりしたお社やしろはどうしているのですか?」と尋ねられました。Tさんはハッと、「引っ越して来た時のまま、ダンボールに詰めたままにしています」と、大変なご無礼があったことに気付き、お社を床の間にお祀りしました。
 そして、教会長先生に宅祭をお仕えしていただき、毎月、家庭集会を開くようになりました。数年後には半年ごとの宅祭となりましたが、お子さんたちの周囲もだんだん落ち着き、家庭は和やかに明るくなっていきました。
 お子さんたちは次々と結婚のおかげを頂かれ、今日では9人のお孫さんと2人のひ孫さんにも恵まれています。「親の信心の徳は孫まで」と教えられているので、「孫まで何とか信心の徳を遺したい」との願いをもって、信心生活に励まれています。お孫さんたちが小さい時には、一人ひとりご本部大祭に手を引いてお参りをしていました。
 子供たちの手が離れたころ、Tさんは輔教の任命を頂かれ、お引き立てのままに、教会諸活動の上にも広くお役に立たれています。

「親心」と「神心」
 今はお孫さんたちが次々と成長しておられますが、何かと心配事は尽きません。お子さんやお孫さんが自宅に来て、あるいは電話で、悩み事を相談されることが多々あります。Tさんは、忙しい日々であっても、「放っておけない。何とか助かってもらいたい。立ち行いてもらいたい。神様のおかげを頂いてもらいたい」との一心でおられます。「孫たちの心を育てさせていただこう」と祈り、決して、何が悪い、誰が悪いとダメ出しをせず、一生懸命祈りながら聞いてあげるようにしています。そしてTさんは、教会に参ってお取次を願われるのです。
 お孫さんたちは、「おばあちゃんに話すと安心できる」「おばあちゃんの家に行って神様に拝んでくる」と言われます。息子さんのお嫁さんが、子供が受験で志望校を決めるのに悩んでいた時も、最終的に決まると、真っ先にTさんに連絡をくれたり、大変信頼を得ておられます。
 今ではお孫さんも結婚して、ひ孫を頂かれ、教会に初参りができました。そのお嫁さんがTさん宅におられた時、「ご神前にご神飯のお供えをしてくれました」と目を細めて大変喜んでおられました。 まさに、教師でなくても「家庭お広前の先生の役割」を果たしているのです。願い合い、頼み合いして、立ち行く道を祈りとおしておられます。
 教祖様は、「広前は信心のけいこをする所であるから、よくけいこをして帰れ」「わが身、わが一家を練習帳にして、神のおかげを受けて人を助けよ」と教えておられます。
 Tさんは教会へ参り、お取次を頂き、生活の場で実践していくことを大切に教えられています。おかげを受けるのも落とすのも家庭からと心得て、時節を待ちつつ、手間暇かけてでも、お母さんの第一の願いであった、「このありがたい金光様の信心を子孫に継承していくこと」に取り組んでおられます。

「未来からの預かり物」
 ネイティブアメリカン(アメリカ先住民族・インディアン)に伝わる「自然は祖先からの贈り物ではなく、子孫からの預かり物である」ということわざがあります。多くの人々は「自然は祖先からの贈り物」と考えます。祖先が大切に守ってきてくれた自然を、現在の私たちが受け継いでいるという考えです。一方、ネイティブアメリカンは逆に、「自然は子孫からの預かり物」と考えます。
 これをお道の信心で考えてみるとどうでしょうか。過去を見た場合、「先師をはじめ親・先祖のご苦労で現在のご信心がある。自分たちはそれを受け継いでいる」となるでしょう。逆に未来を見た場合、「自分たちは、未来の子孫から現在のご信心を預かっている」ということです。だから、お徳を食いつぶしてしまうようなことになってはもったいない。次代の人たちに、このお道の信心とお徳をどう受け継ぎ、育て、遺させていただけるかが、問われていると思います。
 教団の「運動」で願われている「御取次を願い 頂き 神心となって 人を祈り 助け 導」くということが、実際の信心生活の現場で、例えば「家庭の広前を大切に」というご用をとおして、共々にお役に立たせていただきたいと願っています。

輔教集会(北海道教区)

 北海道教区は2月18日、「輔教としての役割について─金光大神の信心を現わす」との願いのもと、教務センターで輔教集会を開催し、13人が参加した。
 はじめに、教務センター所長が、教団の基本方針に基づく輔教の役割に触れながらあいさつ。続いて、講師の西川太師(北海道・札幌南)が、今日までの自身の信心の歩みを振り返りながら、「信心とは、今月今日を生きるために、自分との約束を守る稽古」と話した。 その後、講師から「輔教の方には、このお道の信心を端的に表現できることが願われている。あなたにとって信心とは?」という質問がなされ、参加者は「神様と共に生きる稽古」「心から神様を信じきる(信じ抜く)」「『お礼が先』が要」「一心に願い通すこと(ご祈念)」など、それぞれに答えをカードに記入し、その内容をもとに全体懇談を行った。
 このたびの研修会は、「金光大神の信心を現す」という輔教の役割を中心においた内容となった。
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輔教集会(東近畿教区)

 東近畿教区は2月19日、ホテルビナリオ嵯峨嵐山を会場に、「人を祈り、助け、導き」というテーマで輔教集会を開催し、63人が参加した。 はじめに、今西寿彦師(岐阜・南大垣)から「金光さまのおぼしめしを頂いて」と題した講話が行われた。講師は、初代教会長の時代より、歴代教主金光様の御取次を頂き、そのおぼしめしによって今日まで立ち行くおかげを頂いている教会の実際を振り返りながら、「神人あいよかけよの生活運動」の内容を深めるべく、在籍信徒や教会家族のお手引きの実例を紹介し、「教会長のご祈念成就を願い、人を導くことが輔教として大切な役割である」と締めくくった。
 その後の懇談では、聞き手と話し手の2人1組になり、時間がくれば役割を交代して、対話を進める形式を試みた。
 最後に全体懇談として、参加者が記入した質問用紙の内容を踏まえ、講師からさらに講話内容を深める話がなされ、集会を終えた。
 参加者からは、「講師の身の回りで実際に起きている事柄を分かりやすくお話しくださり、実感をもって聴けた」「複数人の懇談では発言しにくいと感じていたが、対話型の懇談では大いに話を深めることができた」などの感想があった。
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