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教区輔教集会報告

東北教区

 4月3日、「神様との縦軸を育み生活に現す」とのテーマで、井上直文師(宮城・石巻)を講師に、東北教務センターを主会場にオンラインで開催した。(参加者3人/教区信徒会委員を含む)
 講師は、「神様と仲良くするのが信心」との講題で、次のように講話した。
 「後継に入る前年に亡くなった先代教会長は、台所に立つ時間も惜しんで結界取次と祈念に心血を注ぐ、並外れた御用ぶりの大変厳しい先生だった。その先代が会合で、ある教会に泊まられた時のこと。いつものように朝3時に起き、4時の金光様お出ましを頂いた先代が、洗面所でたたずんでいた。その姿を見た教会の先生が『先生、どうなさいましたか』と聞くと、『ご神前にご神水が上がらないうちは、私は顔を洗えないのです』と答えたという。
 また、後継に入る前に修行させていただいた教会では、ご神前専用の掃除機の他に、お広前専用、それ以外の場所専用と3台の掃除機があり、それらを決められた場所以外で使うことは厳に禁じられていた。今御用させていただいている教会では、掃除機の替えノズルを購入し、それぞれの場所専用として使っている。
 こうした神様への接し方は、何も『こうしたら、こういうおかげがあるだろう』とか『これで神様に通じる』といった計算があってのことではなく、神様を神様として立て仰ぐ、本当の意味での『神様と仲良くする信心』と言えるだろう。当然、しようと思ってもできない場面も出てくるが、四代金光様のお歌『出来る故なすにはあらず出来ぬ故なすけいこなり日に日にあらたに』は、私たちが信心を進める上での支えになる。
 一つ一つの事柄の上におかげをこうむり、輔教としての自覚を新たに、いっそう神様と仲良く、神様との縦軸を育むことのできるようにしてまいりたい」
 講話後、それぞれが感銘を受けたところや、お互いが取り組んでいる信心実践などについて語り合った。
 このたびの集会は、新型コロナウイルスの影響で急きょオンラインでの開催となったが、参加者からは「コロナ下で新しい活動ができる時代になった」と前向きな反応が見られた。


関東教区

6月19日、金光教館イーストホールにおいて輔教集会を開催し、61人(うちオンライン32人)が参加した。
 講師の嶋田洋師(埼玉・所沢)は「神代の実現に向けて」と題して次のように語った。
 「この機会に、何のために輔教になったのか、何のために輔教を更新するのかということを問い直していただきたい。私の場合、学院を卒業する時にこのまま教師にならせていただいて良いのだろうかと不安になり、四代金光様に御取次をいただいた。金光様は『あなたは、お願いする順番が違っている。あなたが今日あるのは、多くの方々のお世話になり祈られてのことでしょう。そのことにまずお礼を申すことが先です。そのこと無しに先の事を心配してどうなりますか。私は目が覚めたら、神様に今日の命を頂いてありがとうございますとお礼を申し上げ、寝具にもおかげでゆっくり休ませていただきましたとお礼を申す。そのことを毎日稽古させていただいています』と仰った。そこで、人を救うだけの徳を頂けるか、頂けないかは、教師という肩書きではなく、ここからの信心への取り組み次第だと気付かされ、教師になることを決意したことを思い起こす。
 また、青年教師時代、金光教は人材不足ではないかという話になった時、先輩の先生が『世の中に人材はいくらでもいる。ただ金光教にご縁を頂いていないだけだ』と話された。その言葉が今日までずっと心に残っていて、教団に必要な人材は、入信してもらえばいいと思っている。私の周囲には魅力ある人がたくさんいるし、皆さん方の周囲にもたくさんおられると思う。その人達とのご縁をどう頂いていくのかという思いを持ちながら、ここからの御用を求めてほしい」。
 このたびの集会は、新型コロナウイルス感染症対策として、会場とオンライン併用によるハイブリッド形式での開催となったが、参加者からは「久しぶりに会場での集会に参加できありがたかった」「健康上の不安があったが、オンラインでの参加ができてよかった」という声があった。


信越教区

5月28日、「神さまと私」とのテーマのもとに、教区「神人物語」研修会に併せて、輔教集会を開催した。集会は信越教務センター、射水市民交流プラザ(富山会場)の2会場とオンラインを併用し、11人が参加した。
 はじめに辻井学教務センター所長が、「神様と対話を進めていくためにも、まずは肝心の『神様と私』の関係が今どうなっているのかを見つめることが大事。私たちの心が教祖様のように天地金乃神様にしっかりと向いているかを改めて確認しあい、この集会をとおして、神様と私たちの関係がより良いものになっていくことを願っている」とあいさつした。
 続いて大矢嘉師(アメリカ・サクラメント・教務理事)が「百年神人物語」との講題で講演。講師はこのお道にご縁を頂いた経緯や、自身の家族が難儀からどのように神様にお引き寄せいただき、どのようにおかげを頂いてきたかを述べた。さらに生神金光大神取次をとおして、自分の過去にとどまらず、先祖や神様との関係が書き換えられ、まさに物語が編み直され、難儀がおかげに変わっていった体験について述べ、「金光大神のごひれいを頂き、先祖から私たちに届けられた『いのち』の物語を更新し続け、生きた信心を進めていこうではありませんか」と参加者に語り掛けた。
 講話後は、富山会場、教務センターとオンラインの2グループに分かれて懇談を行った。講話の感想から、最近神様を感じたこと、おかげを頂いたと思うこと、ここまで取り組んできた御用をとおして感じた神様のお働きなどを語り合い、改めてお互い一人ひとりにどれほどの神様の願いが掛けられているかを再確認し合った。
 参加者からは、「神様にまっすぐ向かわれている講師のように、自分から信心を求めていきたい」「生きているといろいろなことが起きてくるが、神様を手放さず生きていきたい」「私を見つけてくださった神様がありがたくて、日々お礼申させてもらっている」といった声が聞かれた。


中近畿教区

6月18日、大阪市立中央区民センター、金光教大阪センターを会場に、「教会活動及び教団布教の担い手である輔教としての自覚を高める」との願いのもと、輔教集会を開催し、103人が参加した。
 はじめに、山本やよい氏(和歌山・高野口)から、「神様に出逢い、導かれ」と題して講話があった。講師は、自身を振り返り、初参拝の際には自分の来るところではないと感じたこと、義母と仲良くしていたが、信心の話になると素直になれなかったことなどを率直に語った。また、自身が乳がんになった際、「山本家の難儀を、嫁のあなたが受けてくれて申し訳ない」と言ってくれた義母と、「今まで苦労してきた上に、また娘の病気で苦労するのか」と泣いた実母の姿を見て、「信心の有無でこれだけ違うのか」と驚き、神様に心を向けるようになったことを話し、さらに、自宅のガレージで野菜や果物の販売をするに当たり、高野口教会長より「『信奉者が商売をさせていただいている』という気持ちでさせてもらいなさい」との教えを頂き、つらい気持ちを話されるお客様には少しでも助かるようにとお願いをしながら話を聴き、教会にお届けをして、その人のために祈るなど、輔教としての取り組みについても話された。
 その後、「私に伝わった信心、私が伝えたい信心」をテーマに班別懇談を行い、参加者からは「信心が進むと神心となり、皆の助かりを祈る心にならせていただけるのだと思った」などの感想があった。


東海教区

8月27日、「願われている姿に近づく一歩~みんなで立ち返り、踏み出そう~」というテーマのもと、名古屋港湾会館を会場にオンライン併用で輔教集会を開催し、計68人が参加した。(会場32人、オンライン36人)
 このたび、「ドリームマップ」を参考にした東海教区オリジナルの「目標達成“夢マップ”」を用意した。これは、目標を明確にし、それを実現するための具体的な取り組みを考えるためのものである。集会で得た気付きや思いを一年間持続し、そこで得たものをそれぞれが持ち寄ることで、さらなる御用の展開が生まれてくることが期待されている。
 班別懇談では、各自の「夢マップ」に書かれている「目標」と取り組みを紹介し、お互いに良かった点や気になる点を話し合い、全体会では、企画委員の4人が各自の「夢マップ」を発表し、グループ懇談の感想を述べて、参加者全員で内容を共有した。
 講話は、本部教庁布教部の野谷雄輝次長が、「輔教として願われる役割について」との講題であらかじめ話した映像を視聴した。講師は、輔教制度発足30年に当たり、当初の願いに立ち返った輔教の働きが改めて願われていることについて、自身の活動や参考となる信奉者の事例などを交えて話され、輔教として取り組むための心構えとなった。


東近畿教区

東近畿教区では、9月11日、ホテルビナリオ嵯峨嵐山(京都市内)を会場に、「教区輔教集会」を開催し、52人が参加した。
 集会では、講師の服部貴子師(愛知・牧野)が「祈りとともに」との講題で講話を行い、その後、講話に対する質疑応答を中心にした全体会を行った。
 講話では、まず講師自身が、かつて輔教志願者講習会を受講した際に教わった「私に信心を伝えてくださったルーツには『人に助かってほしい』という熱い思いがある。それを自分のところで、断じて止めてはならない」との言葉を紹介し、自身の信心の原点となっている曽祖父の信心体験や、アトピー性皮膚炎で苦しんでいた子どもをとおして祖母から教わった信心の内容、コロナ下にあって問題を乗り越えていかれたご信徒の信心体験、さらには教祖様の信心の歩みにも触れながら、「神様との縦軸」を確かなものとしていく信心の在り方や、この道の信心を伝えることの大切さを語った。
 続く全体会では、参加者から提出された質問用紙をもとに、講師から講話の内容をさらに深める回答がなされ、その後、閉会行事を行い、集会を終えた。
 参加者からは、「助かってもらいたいという神様の思いやご先祖様の思いを、私のところで止めないように、しっかりとお道の信心を伝えていきたいと思う」などの感想があった。


南九州教区

 教区輔教集会は当初2会場での開催を予定していたが、3月6日の熊本会場(江田教会)は、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止し、輔教研修会のみ開催した。大分会場は8月28日に大分教会を会場に開催し、32名が参加した。             
 開会後、石黒眞樹布教部長のDVDを視聴し、引き続き、輔教講師の小林太典師(宮崎・美々津)が次のように講話を行った。
 「私が本部教庁で御用させてもらっていた時、輔教の業務を担当した。その時、当時の教務総長であられた佐藤光俊先生が新任職員に、『あなたは、なぜ教師になったのか。なぜ教師でなければならないのか』と問われた。私も考えて、『親に喜んでもらうため』と返答したが、先生は首を縦に振られなかった。その後、先生が亡くなられたため真意は分からないが、それから常に、『何のために』を意識して御用に当たるようになった。皆さんも、『何のために輔教になられたか』ということを思い起こしてほしい。例えば、トイレ掃除をする時、『使われる方々の心が洗われるように』と祈りを込めると、取り組む姿勢も自ずと違ってくる。また『何のために御用をさせていただくのか。どうあろうとするのか、どうしたらお役に立てるのか』を教会長先生に御取次を頂きながら、常に求め続けることが大切である。四代金光様が、『奉仕することは そのまま 自らが 救はれ 助かることと思ふに』とお詠みになられているように、『御用をさせていただく』ことは、自身が救われ、命が輝くことであり、その輝きで周りの人達を照らし、関わりある人々の命が輝いていくように、それぞれの持ち場、立場で御用に当たってもらいたい」
 参加者からは、「人に信心を伝えることは難しいと思っていたが、講話を聞いて、身の回りにお役に立てることがあるのではないかと、思いを新たにした」「在籍の教会は、来年、節年を迎える。改めて信心の歩みを振り返り信心の掘り起こしをしたい」との感想があった。


輔教志願者講習会報告

本年度の輔教志願者講習会を8月22、23日、本部総合庁舎で開催し、20教会32人が受講した。
 開会お届けでは、教主金光様から「皆さま、それぞれに願いを立てられ、輔教志願者講習会によくお集まりでございます。ここまでのお礼を土台に、『人が人を助けるのが人間である』との教祖様のおぼしめしを頂いて、わが道の信心を現し、天地金乃神様のありがたいことを伝え、お役に立たせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」とお言葉を頂いた。
 開会に当たって、岩﨑道與教務総長から「輔教として金光様からご任命いただくとは、どういうことなのか問いを抱え続けてほしい。皆さんはここから、いよいよ神様と本気でつながっていくスタートラインに立ちます。自分の生き方が『神人』と書く信心になっていくように取り組んでほしい」とあいさつがあった。
 今年は、輔教制度発足30年という節目であり、当初の輔教に願われていた「道伝え」を改めて求め直すべく、各講義、先輩輔教の実践発表をとおして、輔教の意義や役割について学んだ。班別懇談では参加者同士、これまでの取り組みやここからの願いについて語り合った。
 また、新型コロナウイルス感染状況を鑑みて、特例として講義を記録したDVD視聴での受講を併用した。
 なお、このたびの修了者は所定の手続きを経て、来る12月の布教功労者報徳祭時に、教主金光様からご任命を受ける。


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