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このたびの「運動」の「願い」は、このお道の助かりへの筋道を端的に表現したものです。したがって、その1句1句を「理解する」ということが、大切な取り組みの1つとなります。また、その文言は、教祖様が歩まれた信心の軌跡であり、直信・先覚・先師が求め続け、深められてきたものです。ともすると、「知っていて当たり前」という意識になりやすいのですが、先師が自らの体験をもって語られている内容に触れた時、その言葉がこれほどまでに豊かな内容を持っていたのかと、襟を正さしめられることもあります。
「願い」の1行1行、1句1句の内容を求め、全体的に捉えていくことが、理解に向けての取り組みとなります。
・ 唱和する= 祭典後やご祈念後、共励会の開始時などに唱和する。
・ 学ぶ= 「運動」パンフレット、信心パンフレット『神人』、金光教報『天地』、金光新聞などを利用して理解を深める。また、金光教教典や先師のご事跡に立ち返ることから理解を深める。
「お取次を頂いて、おかげを頂いた」ことは大切な信仰体験であり、神様のお働きの実際ですが、そのおかげをくださった神様が、私たちに何を願われているのかに心を向けていくことも大切です。「願い」に添って、頂いたおかげを整理し、どういうおかげを、どのようにして頂き、その結果、どのような信心生活に取り組んだかを確認することで、「自分が頂いたおかげの話」を「聞いた人がおかげを頂く話」にしていくことになります。
・教会の初代に立ち返る
初代がおかげを頂かれた筋道を、「願い」に添って頂き直すことで、初代の信心や教導の中身が明らかになる。
・わが家の信心のルーツを押さえ直す
「願い」に添って、信心のルーツを押さえ直し、不明な点などを整理して求める。
・自分が頂いたおかげを捉え直す
自分が頂いた「おかげ」の本当の意味を求め、聞いた人がおかげを頂く話にする。
おかげに目覚めても、時間の経過とともに忘れてしまうこともあります。生活のなかで「金光様」とお唱えし、神様のおかげのなかにいることを確認し、お礼を申していく稽古が重要な取り組みになります。四代金光様の「くりかへす稽古のなかにおのづから生れ来るなり新しきもの」とのお歌にあるように、「新しきもの」が生まれてくることを楽しみに稽古に取り組むことも、具体的な実践です。
・お広前への参拝、ご祈念、お取次
参拝の回数や仕方、ご祈念の仕方や内容、お取次の願い方、頂き方、教話の聞き方を、いま一度求め合い、稽古する。「願い礼場所、信心の稽古場所」としてのお広前の内実を培う。
・生活のなかでの実践や工夫を紹介し、求め合う
家庭でのご祈念のあり方、食事の作り方や頂き方、お風呂やトイレでのお礼の仕方などを紹介し、求め合う。
・稽古から生まれてきた内容を紹介し、深め合う
信心の稽古からしか生まれてこない「新しきもの」を紹介し、信奉者同士でその内容を求め、信心の興隆を促す。
これまでに取り組んできた教会活動や、個人の信心実践を、「願い」に照らし合わせて、その願いや意味合いを再確認することも大切です。そのことで、これまでの取り組みが新たに意味づけられ、さらに充実していく側面もあります。「運動」の目的は、あくまでもそれぞれの信心生活が充実・展開することです。