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青少年活動期間を迎えて

金光教報 『天地』 3月号巻頭言

 本教の青少年活動には、金光教少年少女会連合本部、金光教スカウト協議会、金光教フォーゲル連盟の各種団体による少年少女活動があり、また、金光教全国青年教師連盟および各教区(八教区)青年教師会、金光教四国青年会、金光教全国学生協議委員会など各種団体における青年活動への取り組みがある。さらに、各教会、各教会連合会、各教区においても、青少年に関わる諸々の活動が進められている。
 これら諸活動が、今後もいっそうに展開されていくことが願われているが、それとともに、各育成団体や各活動のあり方が、互いに密接に関連し影響し合って、本教全体として青少年育成の営みが形成されていく。そのような働き合いを生み出す本教信仰の豊かな基盤が培われていくこともまた、ここからの課題であると思われる。
 そうとして、各団体のリーダーや世話役の人たちと接してみて、共通して聞かされることがある。それは、「私たちの団体は、すべての人を受け入れようとしている。私自身が受け入れてもらってうれしかったし、私も多くの人を受け入れたいと思っている」という言葉である。
 この言葉をとおして、各団体が何を大切にしてきたのかが分かるし、同時に、彼らが「受け入れる」ことに誇りを持って活動に取り組んでいる姿も浮かんできて、誠にありがたい気持ちにならされる。
 では、そのようにして継承されている「すべての人を受け入れようとしている」という各団体の姿勢やあり方は、この道のどのような信心に由来しているのであろうか。

 最近、金光教徒社から、『危機の時代に生きる力を』という本が刊行された。本教信奉者であり、宗教学者として活躍された故・荒木美智雄氏の講演集である。そのなかに、本誌一月号の本欄で紹介したビーバー博士による本部訪問のことも取り上げられており、三代金光様の「いろいろと願いがありますから、そのご都合を頂かれますようお願いしております」というお言葉について、次のように述べられている。
 「三代金光様は、率直に、ありのままに、日頃お祈りになっているところを、そのままお話しになったと思います。そのような大きな内容を、お取次は持っている。…三代金光様の願いの中身は、はるかに日本の宗教を超え、キリスト教を超え、すべての宗教の、そしてありとあらゆる願いに開かれているのです。すべての枠を超えいく大きさを持っている。『人はみな神の氏子』ということもそうですが、金光教の本質は、教祖様のお言葉のとおり、世界を包み回しているという大きさです。これは、金光教の世界の大きさを現している。ありがたいことに、その祈りを日々に、願っていらっしゃる金光様を、金光教はずっと頂いているのです」
 すなわち、このような三代金光様のお言葉は、ご自身が祈り続けてこられた中身を、そのまま率直に、ありのままにおっしゃったものである。しかも、その三代金光様の願いは、あらゆる宗教の枠を超えて、すべての人に開かれている。
 そもそも、三代金光様は、「願う氏子」の立場や願いの性格にとらわれることなく、ありとあらゆる願いを「神の氏子」の願いとして、丸ごと受け入れられ、それぞれに「ご都合を頂かれますよう」願い続けてくださったのである。そのような金光様の日々の変わらぬ祈りは、教祖様以来の、まさに世界を包み回すような大きな祈りであり、その金光様の日々の祈りを頂いて、金光教の諸々の営みが進められてきたのだ、という趣旨の話として理解される。
 ここで語られようとしているのは、教祖様以来、歴代金光様に受け継ぎ現されてきた生神金光大神取次のご内容、とりわけ、「取次の心」とでも言うべき金光様のご祈念の中身であろう。その中身が、世界の諸宗教との関わりで指摘されようとしているのである。
 そのことからすれば、実は、そのような金光様のご祈念・御取次に包まれながら、各教会におけるお結界奉仕があり、各種団体による青少年活動、さらには青少年に関わる諸々の活動も進められてきたということになる。さらに言えば、先ほどの「私たちの団体は、すべての人を受け入れようとしている」ということも、この道の「取次の心」に根差してのことであり、天地金乃神様のみ心に添わせていただきたいという願いに基づいて求められてきた尊い信心実践として、押さえ直すことができるだろう。
 青少年活動期間を迎えて、共々に、このような教祖様、歴代金光様ご神勤のみ心やご内容に立ち返り、「この道のおかげの自覚」を新たにさせていただきたい。そして、それぞれの持ち場立場で、青少年育成のことに思いを寄せながら、少しでも神様にお喜びいただける信心生活を進め、ここからのおかげをこうむってまいりたい。

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投稿日時:2011/03/04 10:17:23.004 GMT+9



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