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8歳の娘とついた鏡餅【金光新聞】

慣れないお餅つきで

娘の結愛(ゆめ/8歳)は、おばあちゃんが大好き。神様にお供えするお鏡餅をつく時も、いつも義母にくっついて、あれこれお手伝いをします。
 昨年末、義母に代わって、 私(45歳)が初めて餅つきをすることになりました。わが家には餅つき機があるので、順番にボタンを押すだけでもち米を蒸して、つき上げてくれます。しかし、慣れない私は、義母のように真心のこもったきれいなお鏡餅を作れるかどうか、少し不安でした。
 餅をつく前日、 下準備でもち米を丁寧に洗い、水に漬けました。そして、無事にお鏡餅ができるようにと、結愛と一緒に神様にお願いしました。
 そうして迎えた当日、結愛が「お母さん、早く早く」とせかします。そういえば、義母がしてくれていた時も、結愛はそう言って手伝っていました。全ての準備が整い、いよいよ餅つき機のボタンを押そうとした時です。ふと、「ほんとにこれで大丈夫なのかな?」と思い、一瞬ボタンを押すのをためらってしまいました。すると、結愛が「押すね」と言って、迷わずボタンを押したのです。

 そして、 「次は…」 とつぶやく私に、結愛は「蒸し終わったらブザーが鳴るから、次のボタンを押したらいいよ」と、教えてくれました。ブザーが鳴るのを待つ間、つき上がった餅を入れるもろぶたにかたくり粉を広げておこうと思いました。私が新しいかたくり粉の袋を手にしているのを見た結愛が、「こっちに使いかけの袋があるよ」と言って粉を出し、均一になるよう、手際よく粉を広げてくれました。
 もち米が蒸し終わり、餅つきが始まったところで、結愛が「お米粒を頂く?」と尋ねてきました。「おばあちゃんは、 いつもつまんで食べたよ」と言うので、「そっか、ちゃんと蒸し上がっているか確認しないとね」と、つやつやと光っている米粒を二人で頂きました。

伝わる思い

 餅がつき上がると、結愛が準備してくれたもろぶたに移し、大小重ねられるように餅を分けて、手早く丸めました。しばらくそのまま置いておくと、重みで自然ときれいな鏡餅の形となりました。それを見て、結愛と二人でほほ笑み合い、神様へのお供えができた喜びを分かち合うことができました。
 結愛と一緒にするうちに、私はだんだんと義母から直接教えてもらっているような思いになっていました。そして、神様へのお供えを真心込めて作ってきた義母の思いを、結愛も感じてくれていたんだと思いました。そんな結愛を通して、神様は初めての餅つきのご用を手助けしてくださったのだと、ありがたさでいっぱいになりました。
 と同時に、かつて祖父母が「お鏡餅をお供えさせて頂くと、神様が喜ばれるようだなあ」と、よく言っていたのを思い出していました。いつも神様と共にある祖父母の姿に接し、幼かった私もいつの間にか神様のことが身近な存在となっていました。

 義母が結愛に何かを伝えようと思って餅つきをしていたかは分かりません。結愛もそんな意識はなかったでしょう。ですが、神様に喜んでもらえるようにと、何事も真心を込めてさせて頂いていると、次第に自分の心の中が喜びに満ちてくるのです。そのことを結愛も感じてくれたのかなとうれしくなりました。
 これからも、子どもたちが自然に信心を身に付けていくようなおかげを頂きたいと願っています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」2017年5月21日号掲載)
メディア 動画 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2018/08/13 15:19:28.225 GMT+



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