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父から子へと連なる信心【金光新聞】

父からの代参の願いを引き受けず・・・

 上野広一さん(54)は子どものころ、教会に参拝し、また少年少女会にも参加していましたが、成長するに従って教会から足が遠のいていきました。一方、父親の正人さんは教会の信徒総代を務め、日々の教会参拝や、毎年の金光教本部参拝を欠かしたことはありませんでした。【金光新聞】

 そんな正人さんと広一さんとの関係は、いつのころからかぎくしゃくし出し、やがて会話もほとんどなくなっていきました。「息子は自分に何も話してくれない」。正人さんは時折、教会でそう先生にこぼすこともありました。

 正人さんは亡くなる年、体調の悪化で本部参拝ができなくなっていました。代理の参拝を広一さんに頼みましたが、広一さんには予定があり、その願いを引き受けることができませんでした。

 そのことを悔やんでいた広一さんは、正人さんが亡くなった翌年、母親と一緒に本部に参拝し、それを機に再び、教会に参拝するようにもなったのです。

 広一さんが再び教会に参拝し始めたことを、教会の先生はもちろん、信徒仲間はとても喜びました。

 

二度の事故

 それから間もない、ある日の早朝のことでした。バイクで新聞配達をしていた広一さんは、普段ならちらりと確認するだけの燃料メーターを、その日はどうしたわけか、いつもより長く見詰めていました。視線を前方に戻した時には、道路標識のポールが目前に迫っていました。「ぶつかる!」と覚悟した瞬間、頭の中が真っ白になり、気が付いた時には、道路の真ん中で大の字に倒れていました。バイクのバックミラーは両方とも吹き飛んでいましたが、不思議なことに、どこにもけがを負っていませんでした。

 事故を起こした道路は普段から交通量が多く、大型トラックも頻繁に通る国道でしたが、事故当時、幸いにも一台も車が来なかったのです。

 広一さんは、教会へ事故の詳細をお届けしました。この時、教会の先生は、「あなたをけがから守ってくださったのは、みたま様です。倒れている時に車が通らなかったのは、神様のおかげです」と話されました。

 その事故から三カ月後、広一さんは再び事故に遭いました。今度は車で走っている時に、後ろから追突されたのです。その時も車は傷みましたが、体は無傷でした。

 広一さんは二度の事故を小難、無難にしてくださった神様とみたま様のお働きに、あらためてお礼を申しました。

 教会の先生からは、「信心のし始めは、目に見える分かりやすい形でおかげを頂きます。これからは、目に見えるおかげより、目に見えないおかげ、知ったおかげより知らないおかげが多いことに気付かせて頂きましょう」とみ教えを受けました。

 広一さんは、教会参拝を続ける中で、信者さんたちから、それまで知ることのなかった教会での父親の姿を聞くこともできました。広一さんには、みたまとなった正人さんが自分の教会参拝をとても喜んでくれているように思えるのです。

 広一さんは現在、月例祭に参拝し、教典の勉強会も積極的に参加しています。 

 「これからも、すべてが神様、みたま様の働きの中で生かされていることを忘れず、そのお働きにお礼が申せるよう、一層信心を進めてほしい」と、教会の先生は願っています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています。
メディア 文字 信心真話 よい話 金光新聞 

投稿日時:2009/02/02 09:36:37.891 GMT+9



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