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神に祈り作り出す幸せ 【金光新聞】

変わらなければいけなかったのは、私だったんです

 山本一子さん(当時41)は、中学生の長男の不登校をきっかけに金光教の信心を始めました。
 一子さんは、わらにもすがる思いで教会参拝を続け、問題の解決を祈り続けました。しかし、彼女が望むようには事態は好転せず、次第に心労を募らせていき、ついにはうつ状態となって、入院して治療することになりました。
 入院生活は半年にも及びましたが、その間、教会に足を運ぶことのなかったご主人が参拝を始め、一子さんと長男の助かりを祈るようになりました。
 そうして、ようやく退院できることになった一子さんでしたが、医師から退院の条件として、精神が安定するまで、同居しているご主人の両親と離れて生活することを提案されました。
 一子さん夫婦は悩んだ末、まずは一子さんの心の安定を最優先させる決心をし、それまで住んでいた家から少し離れた所にマンションを借り、そこで夫婦と子どもだけの生活を始めたのです。

 その後、一子さんは過度に周囲に気遣う必要のない暮らしや、参拝を通して胸の内を教会の先生に話す中で、心の落ち着きを取り戻していきました。また、不登校だった長男も少しずつ学校に通い出し、高校を卒業することができたのでした。
 「息子のことでは、ずっと自分が被害者だと思っていました。なぜ、こんなつらい思いをしなければならないのかと…。でも、本当は息子が一番苦しんでいたんですね。変わらなければいけなかったのは、私だったんです」。教会でそう話せるまでおかげを受けた一子さんですが、病気の再発を恐れて、両親との別居生活は続けられました。

家族に恩返ししよう

 それから数年が過ぎたある日、ご主人と一緒に参拝してきた一子さんから、次のようなお届けがありました。「両親の所に戻ろうと思います。でも、家を出て8年もたっていますし、義父母も高齢となり入退院を繰り返しています。二人の世話ができるかどうか、心配で仕方ありません」。
 不安な胸中を話す一子さんに、先生は「神様にお願いして、乗り越えさせて頂きましょう」と後押ししました。そうして、一子さんはご主人の両親との暮らしを再開したのです。
 それから半年ほどたったころのことです。教会に参拝してきた一子さんは、「両親は、私の作った食事を『おいしい』と、喜んで食べてくれますし、何でも私を頼って任せてくれるんです。私は、明るく元気に過ごすことで家族に恩返ししようと思います。そのためにも、教会に参拝して心を整えていきたいです」と、笑顔で話してくれました。

 この10年間に、長男の不登校や自身の病気、両親との別居と再同居など、いろいろな出来事を体験した一子さんですが、「そうした年月があったからこそ、今ある幸せに気付けたのだと思います。家計は以前より苦しいですし、主人の両親の介護もあります。でも、なぜか不安や不足がないんです。こうして、家族が笑いながら毎日を過ごせるのが夢のようです」と話します。
 人は、他人と比べたり、「こうでなければ」と条件を付けて幸せを求めようとしますが、たとえ思い通りにならなくても、神に祈ることでそこを乗り越え、その中で新たな幸せをつくりだすことがどれほど大切かを、一子さんはその笑顔で教えてくれました。
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2010/10/21 11:00:59.860 GMT+9



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