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復興への確かな歩みを祈願 【金光新聞】

天地金乃神大祭 並びに 東北地方太平洋沖地震復興祈願祭

4月1、3、7、10日の4回にわたり、教主金光様ご祭主の下、本部広前祭場で天地金乃神大祭並びに東北地方太平洋沖地震復興祈願祭が仕えられた。期間中、被災地を含め全国から参拝した信奉者は、ご神願成就と震災復興に祈りを凝らした。

 各祭典日、本部に到着した参拝者は、参拝がかなったことへの感謝や震災復興への切なる願いを胸に、祭典開始まで会堂や奥城(おくつき)で祈念の時を過ごした。
 午後1時30分(4月3日は午前9時30分)、祭場内に楽の調べが厳かに響き渡る中、祭主の教主金光様と職員(しきいん)が殿上に着座。参列教師の参向が終わると、合唱奉仕者による「今、天地の開ける音を聞いて目を覚ませ」の歌声とともに神前の帳(とばり)が開かれた。
 「神前拝詞」「取次唱詞」奉唱と進み、続いて金光様が神前に据えられた椅子に着席し、祭詞を奏上された=写真。
 金光様は、広大無辺なる天地金乃神様のみ徳をたたえ、神と人とが共に立ち行く道をお開きくださったご神慮に感謝をささげられた後、3月11日の東北並びに関東地方で起こった大地震、津波などによって亡くなられた人々のみたまのお道立てと被災者・被災地の速やかなる復興を、次のように祈願された。

 「このたびの大地震、津波によって、お亡くなりになった人々のみたまの上に厚き神幸をこうむらせて頂き、大きな被害を受けた人々の生活が安心できるものとなり、復興への歩みをしっかりと進めさせて頂きますよう、困難な状況に出合った教会や信奉者は、『氏子が立ち行かねば神も立ち行かぬ』とのご神意を受け、それぞれが立ち行く道を歩ませて頂きますよう、全教の信奉者らは厚い祈りを込め、互いに協力して、諸々の救援活動に取り組ませてください。
 東北、関東地方をはじめ、各地より参りきて拝む人々、はるか遠くから拝む人たちに至るまで、ご大祭の神ひれいをこうむり、各教会の天地金乃神大祭においても同じ願いのままに麗しく仕え、全教挙げて『神と人とあいよかけよで立ち行くあり方を世界に顕現する』とのご神願成就のお役に立たせて頂きますようお願い申し上げます」(口語意訳)

 続いて、金光様は玉串を奉奠され、参拝者一同で「天地書附」を奉体した。
 この後、参拝者総代が玉串を供え、佐藤光俊教務総長があいさつに立った後、参拝者全員が起立して「神人の栄光」を斉唱。「かぎりなき神徳(めぐみ)のなかに生かさるるわれ等(ら)うれしき」と歌う老若男女の声が祭場に響いた。
 なお、各日、祭典前には教話が仕えられ、祭典後には吉備舞が奉納された。

     ○

 このたびのご祭典は、金光平輝(へいき)様が3月27日に五たび教主にご就任くださって最初のご大祭で、併せて東北地方太平洋沖地震からの復興を祈願するものとなった。
 翻って、阪神淡路大震災が発生した平成7年の4月にも、祭主として、大祭並びに阪神大震災復興祈願祭を仕えられ、「『信心しておかげを受けてくれよ』との神のみ心をひたに受け、元気なる心もて復興にいそしましめたまい」と祭詞を奏上されている。
 4回にわたる祭典を通して、参拝者は20年に及ぶ現教主金光様の不断のご神勤を仰ぎつつ、今日まで天地の親神様の広大なお恵みの中で生かされてきたことへのお礼とともに、このたびの震災からの復興を全教挙げて祈願した。
 ここから一層、神様に心を向け、震災復興に関わって、それぞれの立場で行える事柄に思いを致し、祈りながら具体的な取り組みへと向かわせて頂きたい。 

メディア 文字 金光新聞 

投稿日時:2011/04/18 15:08:17.809 GMT+9



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