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犠牲者の冥福と復興を祈願 【金光新聞】

東日本大震災RNN慰霊祭

東日本大震災RNN慰霊祭
 東日本大震災から50日目に当たる4月29日、岡山県の宗教者ら有志による「人道援助宗教NGOネットワーク(RNN)」は、岡山市北区の黒住教本部・神道山で東日本大震災RNN慰霊祭を仕えた。金光教、真言宗、カトリック、天台宗、黒住教の関係者ら約百人が、神道山日拝所に参集し、行方不明者を含め2万5千人以上となった犠牲者の冥福と復興を祈願した。

 金光教平和活動センター(KPAC)が参加するRNNでは、震災発生直後の3月13日から4月12日まで連日、緊急救援活動として、医療NGOのAMDA(アムダ/岡山市)を支援する募金活動を実施するとともに、RNNの宮本龍門委員(真言宗)が被災地に入り、支援活動を行った。
 震災から50日が経過しても、被災地では、いまだ物故者をしかるべく弔うことができない現状の中で、この日、宗派を超えて祈りをささげようと慰霊祭が行われた。同時刻には、被災地の宮城県石巻市鹿島御児(かしまみこ)神社で、金光教石巻教会の井上直文教会長、岡山から現地入りして活動中の中島泰俊師(日蓮宗)らによって慰霊復興祈願祭が仕えられ、金光教東北教務センターの七尾新作所長らも参拝し、被災地と岡山が心を一つにして、祈りと願いを込めた。

宮城県石巻市鹿島御児(かしまみこ)神社で仕えられた慰霊復興祈願祭の様子
 午後2時30分、RNNの永宗幸信委員長(天台宗)が「現地へ向けて共に祈り、行方不明者の発見と安全復興を願いたい」とあいさつ。続いて、被災地で救済支援と慰霊に当たった宮本委員が、「祈りは明日への希望であり、復興への活力となる」と述べ、震災発生時刻の午後2時46分、東方に向かって参列者全員で黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
 その後、各宗による儀式が、それぞれ執り行われた。金光教は、KPACの竹部晴雄理事長と杉本健志専務理事によって奉仕され、祭主の竹部理事長が、「さまざまな思いを残してこの世から去り逝かれたみたま様たちの立ち行きをお祈り申し上げ、被災された皆さま方が身体も心も健康で助かり立ち行くための復興が速やかに進められますようお願い申し上げます。東日本大震災では、物質的な豊かさに慣れた今の日本の姿をさらけ出し、人間がどう生きていけばよいのかが問われております。今のいま、いのちを頂いて生かされて生きていることを確かなこととして、幾多の問題に取り組もうとする心があれば、生きる道が開かれてまいります。被災された人はもとより、国内や世界の人たちが助かり立ち行く道が開かれますよう、神と人とあいよかけよの神人(しんじん)をいっそうに進めさせて頂きたいとお願い申しつつ、みたま様のみ前に、み心安らかにお鎮まりくださいますよう、謹しみて御願い申し上げます(抜粋)」と、祭詞を奏上した=上写真。
 最後に、RNNの黒住宗道事務局長(黒住教)が「本日の祈りを日々思い起こし、それぞれの力を常に寄せ続け、行動していきたい」とあいさつし、慰霊祭を終了した。
メディア 文字 金光新聞 

投稿日時:2011/05/18 10:33:28.861 GMT+9



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