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世話になった体にお礼【金光新聞】

肺に「ありがとう」

 肺がんと診断された会社の同僚を連れて、浅尾一也さん(38)が私のご用する教会に参拝してきました。
 一也さんは4年前、病気を患って大変な苦しみを味わいました。この時、教会に参拝して助かってきた経験があったので、同僚から相談を受けた時、迷うことなく即座に、「僕がお参りしている教会に行ってお願いし、助かろう」と、教会参拝に誘ったのでした。
 「同僚で幼なじみの森野君です」。一也さんが私にそう紹介すると、森野さんは、二つの総合病院で医師から「肺がんに間違いない」と宣告されたこと、妻や小学生の2人の娘のことを思うと、どうにも心が落ち着かないなど、不安に揺れる心の内を打ち明けました。
 そして、「2週間後に受ける手術で悪い部分を取り除いて、早く楽な気分になりたい」と、訴えるように言いました。

 事前に一也さんから森野さんのことを聞いていた私は、彼がこの道の信心で助かるにはどうしたらいいのかと祈り、求めた末、ご神米を渡して、次のように話しました。

 がんの宣告を受けて、さぞや気分の晴れぬ不安な毎日でしょう。ご家族のことを心配する気持ちも、悪い部分を早く手術で取り除きたい気持ちもよく分かります。
 ところで、あなたの肺はこれまで38年間ずっと休むことなく働いてくれていますよね。その肺に「ありがとう」と、一度でも感謝の声を掛けたことはありますか。
 神様が手術まで2週間という時間を下さったのですから、不安や心配はひとまずここに置いていって、今からはこれまでお世話になってきた肺にお礼を言う時間にしてみませんか。
 そしてお礼を言うごとに、このご神米を一粒ずつ、神様に祈りながら頂いて(食べて)もらえませんか。

 森野さんは、金光教のことはまったく知らず、これまで何かを信心したこともありませんでした。その森野さんが、一也さんに導かれて神様にすがってきたのです。
 そして、私の話を素直に聞き入れ、心を決めてそれを実践してくれました。

*ご神米=神の威徳が込められているものとして授けられる洗い米。剣先の形に折った白紙に入れられている。

全てのことにお礼の言える生き方

 そうして手術の日を迎えました。
 その数日後、森野さんから一也さんに連絡が入りましたが、その内容はにわかには信じられないものでした。
 なんと、肺がんではなく、結核だったというのです。
 一也さんは、現代にあって、二つの総合病院の診断を覆す結果が出たことに、一瞬耳を疑いました。そして、通常では考えられない結果によって、この道の神様のありがたい働きを森野さんに知ってもらえた喜びと、「神様にお礼を申してほしい」という森野さんの願いを持って一也さんは参拝してきました。
 森野さんは1カ月半の入院生活を経て、今では職場に復帰し元気に勤めることができています。

 このお道には、思いも寄らないことが起きてきても、頼みすがることができるお広前があります。私はこの出来事から、お広前に参拝して御取次を願い、信じ切る心で神様に向かい、お世話になっている全てのことにお礼の言える生き方になれば、本当に助かる世界が開けてくることを、あらためて実感させられたのです。
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2013/12/08 19:54:45.254 GMT+9



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