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「信心辛抱」で運命開く【金光新聞】

「もう限界だから、仕事を辞めたい」

 職場での人間関係や厳しいノルマに悩み、「もう限界だから、仕事を辞めたい」という美穂さん(26)。そのお届けに、私(54)は、かつて自分が会社勤めをしていた時の経験を思い出していました。
 私は大学を卒業して、物流関係の仕事に就きました。入社するとすぐに重要な仕事を任され、期待に応えるべく一生懸命取り組みました。
 ところが、直属の上司が代わったころから状況が変わっていきました。その上司は、次々と仕事を押し付け、早く結果を出すことを求めました。あまりの忙しさに現状を訴え、助けを求めましたが、何の手も打ってはくれませんでした。それどころか、少しでも仕事が遅れると執拗(しつよう)に嫌みを言われ、精神的にも参っていきました。

 私は毎日、一人深夜まで残業を続け、休日も出勤して頑張るしかありませんでした。「いつまでこの状況が続くのだろう」。私の心は徒労感でいっぱいでした。心身共に疲弊していく中で、母の実家である金光教の教会に参拝したり、会社への行き帰りの車中で教話のテープを、時には涙ながらに聴いたりしながら、何とか頑張っていました。
 そうした一方で、教会を代表して教会連合会や教区のご用に参加する機会がだんだんと増え、同年代の金光教の先生や信奉者の方たちと知り合うこともできていきました。そうしたことを通して、今の仕事よりも教会の先生になってご用をすることが、自分のやりたいことなのではないかと思うようになりました。

全てをおかげにして頂ける

 そんな折、叔父に当たる参拝教会の教会長が病気であることを知らされたのです。教会には後継者がなく、私が21年間勤めた会社を辞めて金光教学院(金光教の教師養成機関)への入学を決心するまで、それほどの日時を必要とはしませんでした。
 私は、教会長が亡くなると、その後を継いで、教会のご用をさせて頂くことになりました。
 やがて、教会での生活が落ち着いてくると、「私が教会のご用に立つことを決心したのは、会社から逃げたかったからではないのか」という思いが生まれてきました。心のどこかで、ご用への後ろめたさを感じていたある日、その思いを先輩の先生に打ち明けたところ、その先生は「あんたが会社を辞めたいと思ったのも、おかげじゃからな」とおっしゃったのです。その言葉に、私は救われた気がしました。

 そして、あらためて会社勤めをしていた21年間のことを振り返ってみました。
 会社で大切な仕事を与えてもらい、頑張ってきたこと、上司との確執、失敗して周りの人に迷惑を掛けたことを含め、多くの人のお世話になったことなど…。また、そうした一方で、神様は連合会などのご用を通して、少しずつお道のご用へと引き寄せてくださったことを思い起こしながら、神様のおかげの中で仕事もご用もその他の生活もさせて頂いていたことをありがたく思いました。
 今では、これまでのつらい経験でさえ、全て神様が私の成長のために準備してくださったのだと感じることができます。
 美穂さんをはじめ、何かの問題に直面し、つらい思いを抱えている人たちに、たちまちの解決を示していくことはできなくても、信心辛抱していけば、いつか全てをおかげにして頂けると感じてもらえるよう、私自身の経験を踏まえ、実意を込めて話し、祈っていきたいと思っています。
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2014/11/12 18:25:32.743 GMT+9



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