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神様が守ってくださる【金光新聞】

記念大祭に参拝をさせて頂きたい

 87歳になる川上容子さんの今一番の願いは、孫娘が初めての子を無事出産することです。
 容子さんにとってひ孫となる子の誕生を楽しみに、教会に参拝して孫娘の安産を願いながら、容子さんは30年前を思い出しました。
 それは、教祖百年のお年柄に当たった昭和58年9月初旬のことで、金光教本部では間もなく記念の大祭が8回にわたって執り行われようとしていました。
 容子さんが参拝する教会でも、この祝年の記念大祭に、教会を挙げて一人でも多くお礼参拝をさせて頂きたいという願いの下、早くから参拝者を募り、それぞれに参拝が成就することを祈ってきました。容子さんも、夫婦そろっての参拝を考えていました。
 ところが、夫が病気で倒れ、退院後は通院してリハビリに励む生活を余儀なくされました。

 そうした中で、他県に嫁いでいた容子さんの次女が懐妊し、実家に戻って双子を出産したのです。
 容子さんは、リハビリのため病院通いをしていた夫の世話に加えて、次女が双子を出産し、しかも産後の回復が思わしくなかったことから、その世話も重なって、慌ただしい毎日が続きました。そうした状況の中で、目前に迫った本部参拝が果たしてできるだろうかという不安が、容子さんの心に生じたのです。
 本部には団体列車を使った一日かけての参拝で、そうすると夫や次女で家のことをしなければなりません。容子さんは思い悩んだ末に、教会長に次のように話しました。「主人のことや娘の体調が思わしくないこともあり、また、生まれて間もない双子もいますので、私が不在にすると心配でなりません。このたびのご本部大祭には行けそうもありません」。
 すると教会長は、「大丈夫。あなたがおらん間は神様が守ってくださるから、心配せんと行かせてもらいなさい」と、きっぱりと言ったのです。

神様に近づくためのお試し

 その言葉に、容子さんは一瞬ためらいましたが、やがて教会長の言葉のままに、神様に全てお任せしようと心が決まりました。とはいえ、家を留守にすることで、夫や娘、孫が困らないかと心配が頭を離れませんでした。
 そうして、参拝日がいよいよ迫ってくる中で、隣県に嫁いでいた長女が、容子さんの留守中の面倒を見てくれることになったのです。
 本部の記念大祭に参拝がかなった容子さんは、これまでのお礼と、夫や次女、孫の健康のこと、家族の立ち行きなどをしっかり祈り、ありがたい思いをもって帰宅しました。
 留守を預かってくれた長女から、家族皆変わりなく平穏だったと聞き、容子さんはあらためて神様のお守りにお礼を申し上げたのでした。

 あれから30年。双子の孫は成人し、その内の1人が子を授かり、初めての出産に臨もうとしています。
 「30年前のあの時、御取次を頂き、教会長先生の言葉を信じて参拝しました。内心心配でしたが、おかげというものは、こういうことかと感じました」。容子さんはそう振り返りながら、「思えばあの出来事は神様に近づくためのお試しであったと思うのです」と言われたのです。
 長年、信心させてもらっていても、これで大丈夫ということはなく、日々の稽古が大事だと言い、予定日が近づく孫娘の安産のおかげを神様に祈る容子さんです。


※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています。
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2015/05/05 09:00:00.000 GMT+9



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