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感謝の言葉が信心の源【金光新聞】

結婚をきっかけに金光教に出合う

 君江さん(73) は、結婚をきっかけに金光教を知り、やがて彼女自身が信心に取り組むようになって40年余りがたちました。 
 22歳で嫁いだ当初、婚家には夫とその両親、夫の2人の女きょうだいが同居していました。皆、君江さんを家族の一員として喜んで受け入れてくれ、とりわけ義父は、何かにつけて「ありがとう」という言葉を君江さんに掛けました。何も特別なことをしているわけでもないのに、この言葉を言われることで、君江さんは心が明るくなるのを感じました。
 やがて、子どもを2人授かり、忙しい中にも幸せな日々が続きましたが、10年が過ぎたころ、夫が胃がんと診断され、入退院を繰り返すようになりました。
 当時、勤めに出ていた君江さんは、夫の病院での介護に、また、家事や子育てにと休む暇なく取り組みました。

 そんな忙しい日々の中で、時折いら立ちを見せる君江さんに義父は、「済まないね、ありがとうね」と言葉を掛けてねぎらい、また、励ましていきました。その言葉に救われ、再び、「頑張ろう」という気持ちにもなれたのでした。
 一方、義父母は息子の病気全快を願って、電車を乗り継ぎ、片道40分ほどかけて、毎日教会に参拝するようになりました。
 義父は教会でのお取次を通して、息子の回復を願うとともに、「嫁や孫に信心を伝えたい、神様に手を合わせてほしい」と、信心の継承を強く願うようになっていきました。

義父母が残してくれた感謝の気持ち

 その年の12月、君江さんの夫は38歳でその生涯を閉じました。
 義父は、「まだ若いあなたを残して息子が逝ってしまい、済まない思いでいっぱいだ。また、あなたの誠心誠意の看病に感謝している。ついては、葬儀は金光教の教会の先生にお願いしようと思っているんだが、いいだろうか」と尋ねました。君江さんは、義父母の願うようにさせてもらおうと、素直に同意しました。 
 後日、葬儀も無事に終わり、君江さんは義父母に連れられて、初めて教会に参拝しました。
 教会の先生は君江さんに、「あなた一人で無理をしないで、神様におすがりさせて頂きましょう。また、ご両親が大事にしている『ありがとう』の気持ちを大切にされたらよいでしょう」と語り掛けました。
 この時から、君江さん自身の信心が始まったのです。

 義父母は晩年、寝たきりとなりましたが、君江さんは自宅で2人の介護をしました。
 義父母は、寝たきりになっても以前と変わらず、君江さんに「ありがとう」という気持ちを言葉や態度で表し続けました。そうした義父母の姿に、信心の尊い生き方を見る思いがして、君江さんはそれまで以上に教会参拝に励むようになりました。
 現在、君江さんは、近くに暮らしている夫の女きょうだいたちと、まるで姉妹のように仲良く、互いに声を掛け合いながら、教会に参拝しています。
 また、それぞれに成人して家庭を築いている2人の子どもたちも、義父が願っていたように、信心に励むようになりました。
 君江さんは、義父母が残してくれた「ありがとう」という感謝の気持ちを元に、神様やみたま様への祈りを通して、日々の生活を進めています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています。

(金光新聞「心に届く信心真話」2014年5月18日号掲載)


メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2015/07/30 08:42:48.503 GMT+9



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