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メディア布教

金光教報 『天地』11月号 巻頭言

 このたび教団の活動全体の見直しを進めるなかで、ラジオ放送「金光教の時間」の放送局の見直しを行った。
 本教のラジオ放送は、第二次世界大戦後の昭和26年11月から始まった。当時、民間放送が開始されるに当たり、朝日放送ラジオ(大阪)は、文化の向上に資する教養番組の一つとして宗教放送を取り上げる方針を打ち出し、本教を含む宗派や教団に協力の依頼が寄せられた。放送局の願いとしては、「民間放送の公共性を自覚し、文化の指導啓蒙(けいもう)に資する目的のもとに宗教の時間を開放するのであるから、話の内容は、ただ単にその宗派の説教をするということにならず、現実に即して一般の人々が宗教を理解し、文化的に向上していくようなもの」「各宗派・教派の宣伝に利用するのではなく、宗教の純粋な立場からの話」を、という趣旨で「宗教の時間」が設けられた。
 このことを受けて、地元の近畿教務所(当時)に放送協議会を設け、同協議会で番組の制作を行うこととし、本教のラジオ放送が開始されたのである。当初は、近畿、中国(当時)、北九州に置かれた各放送協議員が放送内容を独自に制作し、各地の放送局から放送するというあり方であったが、徐々に教団的仕構えで充実した内容を制作していく必要性が認識されていき、昭和51年に電波布教センターが発足し、昭和55年の教団布教を目指した教規改正により放送センターと改められた。そして、昭和62年1月から教団紙として編集・発行されるようになった「金光新聞」やインターネットなどとともに、教団布教の大切な柱となっている。
 さらに、メディア布教としては、お年柄にあわせて、教祖百年の昭和58年には教祖様のご生涯を描いた映画「おかげは和賀心にあり」を、教団独立100年の平成12年には映画「いのちの詩 聞かせて」を製作した。立教150年の平成21年にはアニメ「金光さま─とりつぎ物語」を、2年後にはその続編を製作した。教祖生誕200年の平成26年には漫画『教祖さま─神人の道を開いた人』を刊行した。そのほかにも、電話による3分間のメッセージサービス「こころの電話」を平成6年から20年3月まで実施し、平成20年にはCD付ブックレット「幸せのたねが実を結ぶとき」を刊行している。
 公共の電波を使ったラジオ放送に継続して取り組んできていることなど、こうした教団布教の取り組みにより、本教の社会的信用と認知を得る働きにつながってきている。
 メディアは時代とともに多様化し、今日ではテレビやインターネットなどの利用者がラジオ利用者を大きく上回るというメディアの状況とともに、今日の教団状況の変化から、このたびの見直しにより「金光教の時間」が放送されるラジオ局は4局となったが、インターネット上の放送センターのホームページ「こころで聴くおはなし」では充実をはかってきている。同ホームページ上では、番組を毎週更新しており、いつでも番組を聴取でき、音声データをダウンロードしたり、放送内容を読むことができる。さらには、本年1月からポッドキャストによるサービスを開始しており、放送センターのホームページからも入ることができるようになっている。
 教団の実情をふまえつつ、時代にあった各種のメディアを活用して世界・社会の人々へ本教情報を発信することは、今後も取り組んでいくべきことである。その際、従来から願われてきた本教の名広め、本教信心による生き方の提示、文化に寄与するということを含みつつも、いまだこの道に出合っていない人々へ、人間の親神としての天地金乃神様がおられることと天地金乃神様のおかげの世界を知らせるために、本教信奉者が営んでいる信心生活のありようとそこに生み出されてくるおかげを具体的に示して、本教の広前へいざなうことが大切になっていくであろう。
 このような教団布教の取り組みとともに教会布教の取り組みが相まってこそ、本教の布教は実を挙げることができる。教祖様以来、本教の布教は、取次広前を中心とした信心実践のなかで、師匠から弟子へ、人から人へと伝えられてきたのである。
 さらに、今日ではインターネットなどの情報通信技術の進歩により、ホームページやブログ、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを通じて、個人が文字情報をはじめ、写真、イラスト、音声、動画などを発信することができるようになり、自分の考えや日常生活の話題などを多くの人と共有できるようになった。それは、教団が取り組んでいる布教メディアを活用するというこれまでのあり方とともに、教会や信奉者が自由に手軽に本教情報を発信し、世界中の人々と共有できるようになったということでもある。
 そうしたところからも、いっそうに「神人あいよかけよの生活運動」に取り組むことによって、取次広前を中心にして信奉者一人ひとりがそれぞれの生活で生き生きとした信心実践を現し、そこに生み出されてくる「神人の道」のおかげの世界を世の人々に伝えていくことが願われる。

投稿日時:2015/11/02 09:08:03.003 GMT+9



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