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神様が困らないお願い【金光新聞】

少年野球チームの年頭参拝で

 今年も、地域の少年野球チームが私の奉仕する教会に年頭の参拝に来てくれました。私の息子がチームに入ったのをきっかけに始まり、今年で7回目になります。
 地元の氏神神社への初詣の後、教会に来て今年の必勝祈願をするのですが、年に1度とはいえ、地域の子どもたちと保護者らがそろって教会に足を運んでくれることは、とてもうれしく、また、ありがたいことです。
 教会では、子どもたちが自ら自分のグローブとバットを神前にお供えして、子どもたちと一緒に祈りをささげます。私はせっかくのこの機会に、金光教の信心に少しでも触れてもらいたいと思ってきました。
 実は、私には気に掛かりながらも、これまで触れられずにきたことがありました。それは、少年野球チームの子どもたちが、何をどう神様にお願いしているのかということです。スポーツですから、勝ち負けが意識されるのは当然で、試合に勝つことや人より上手になることを神様にお願いするでしょう。

 そうとして、私は目の前の勝敗を超えた大切なところを伝えたいと願い、次のような話をしてみたのです。
 「今、君たちがお願いをした神様は、この世界に住む全ての人の味方です。分け隔てなく一人一人のことを守り導いてくれています。ところで、野球をしている子どもたちは君たちの他にもたくさんいるよね。その子たちも、きっと同じように神様に必勝祈願をしていることでしょう。
 でも、君たちも含めた子どもたちが皆、自分たちだけが勝てるようにと願ったら、神様は困られるんじゃないかな。だって、神様は君たちのことはもちろん、君たちと同じように必勝を願う一人一人の味方でもあり、全ての子どもたちを応援してくれているからです。
 では、どのように願ったら神様は困らないのでしょうか。
 それは、“自分に勝つ”ように願うことだと思います。練習の時でも試合でも、くじけそうになり怠けそうになる自分に打ち勝つことができるようにと、お願いしましょう。また、相手チームや選手を“軽く見る(侮ったりけなす)”ことをしない自分になることです。そのことを神様に願って、精いっぱい取り組めば、きっと良い成績が収められると思います」

信心を伝える機会を逃さないように

 そう話し終えて、みんなの表情をうかがいました。少し拍子抜けした表情にも、ぎらつくような闘志が心なしか穏やかになったようにも見えました。
 後日のことです。これまでは、これといって参拝の感想は耳にしなかったのですが、今年はうれしいことに、「金光教の教会にお参りしてみて、よかった」「神様はみんなの味方なんだ」「神様へのお願いの仕方が分かった」「お話の通りに願えば、自分の力が思いっきり発揮できそう」といった感想を聞けました。

 このお道の信心は子どもを含めた未信奉者の人たちに響くものなんだと実感し、あらためて私自身が自信と喜び、使命感をこれまで以上に持つことができました。そして、これからも、信心を伝えるせっかくの機会を逃さないように、日頃から工夫と準備をしていきたいと、願いを新たにしました。
 「さあ、来ーい!」「ナイスバッティング!」。神様のかわいい子どもたちの元気な声が、今日も校庭に響いています。ここからの健やかな成長を祈るばかりです。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」金光新聞2015年4月19日号掲載)
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2016/09/13 09:11:55.045 GMT+9



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