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よい親にならせて頂く【金光新聞】

金光様から毎日み教え

 私(50)は子どものころ、事有るごとに父に金光教本部(岡山県浅口市金光町)へお参りに連れていってもらっていました。
 お結界には四代金光様がおられて、いつもにこやかに子どもの私にも分かるようにお話しくださいました。「ここにお参りに来るにも靴のお世話になってきたろう。乗り物にも乗せてもらったろう。道があったからこそ、ここまで来られたろう。ここに来るだけでもいろんな物にお世話になっている。そういうお世話になる物全てにお礼を言う心が大切なんじゃ。お礼を言う稽古をさせてもらいましょう。私もお礼を言う稽古をしているんじゃ」。
 時には、実際に眼鏡を拭きながら、「眼鏡にお礼を言う稽古をしている」と、お話しくださることもありました。

 その後、私は結婚して金光町で生活を始め、平成2年に長男を授かりました。それからは父が私にしてくれたように、子どもを連れて参拝できることがとてもうれしく、息子を抱いて毎日お参りしました。金光様は、時にお結界から身を乗り出して息子をあやしてくださり、いろいろとお話しくださいました。そして、最後に必ず、「よい親にならせて頂きましょう」と、お話しくださったのです。
 当初、よく分かっていなかったそのお言葉の意味も、毎日繰り返し聞かせて頂くうちに、だんだんと私なりに分かるようになっていきました。
 長男を妊娠した時、前置胎盤だったため流産の恐れがあり、絶体安静の状態でした。常に不安を抱えて過ごす中、予定日より前に大出血があり、急きょ帝王切開で出産したのです。
 危険な状態を乗り越え、無事に生まれてきたことにお礼申しながら「私がこの子を育て上げなければ」と、意気込んでいました。そうして、子どもがよい子に育つようにと、自分はすでにいっぱしの親になったつもりで神様にお願いしていましたが、そんな私の心を金光様はお分かりになったのでしょう。

方向を間違わないように

 金光様は平成3年1月10日に亡くなられましたが、前年の年末に入院されるまで毎日、「よい親にならせて頂きましょう」と、み教えくださいました。
 金光様はある年のラジオ放送で、「子どもが無事によい子に育つことを願わぬ親はありませんが、その子の父となり母となった親が、子どもと共に無事によい親として育っていかねばならないと思います。子どもによい子になってほしいと願うあまり、よい子になれ、よい子になれと求める方が強くなりますと、よい親になる方の努力がつい怠りがちになるように思われます」と、お話しくださっています。金光様は私に、一生懸命になる方向を間違わないように繰り返しお話しくださっていたのです。
 
 子どものおかげで親にならせてもらい、子どもを通して親も成長させて頂けるのです。これは、よい親に限らず、よい妻や、よい近所のおばちゃんにしても、「よい○○」にならせてくださいと願いながら稽古していくことだと思います。人間関係の問題が起きても、相手を変えようとするのではなく、その相手を通して私自身をお育てくださいと願うことが大事なのだと思います。
 私は金光様のお言葉を繰り返し思い出し、神様にお願いしながら稽古を続け、「よい○○」(よい神様の子ども)にならせてもらいたいと思っています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」金光新聞2015年7月26日号掲載)
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2016/12/09 11:20:04.973 GMT+9



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