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信心は夫婦がそろって【金光新聞】

50年前を思い出して

 今年の7月、息子(55)が自宅を新築することになり、地鎮祭を仕えてもらいました。そのお祭りに参拝しながら、私(78)は50年前を思い出していました。それは、私がこのお道にご縁を頂いたころのことです。
 教会参拝のきっかけは、乳房の腫れでした。医師から切除する必要があると言われ、子どももまだ小さく、私自身も若かったので、全く途方に暮れました。その時、近所に住む人から、「教会にお参りしてみないか」と誘われ、わらにもすがる思いで教会に初めて参拝しました。そして神様のおかげを頂いて、手術せずに腫れは完治したのです。
 当時私は、もう一つ悩みを抱えていました。それは、息子の健康に関わることでした。

 息子は、10メートルも歩けば肩で息をするような体でした。幾つかの病院で診てもらいましたが、どこが悪いのかはっきりしませんでした。そこで、隣県の大学病院で診察を受けたところ、医師からすぐに入院するようにと言われました。しかし、病名など具体的な説明はなく、かえって不安が募りました。また、入院と言われても、当時は経済的な面からもそれは無理でした。
 私は、ただちに教会に参拝し、そのことをお届けしたところ、先生は「神様からおかげを頂こうなあ。しかし、履物でも、片足では歩けまいが。両足そろわないと歩けん。信心も夫婦そろってさせて頂かなければ、おかげは頂けないぞ」と言われたのです。
 私は帰宅すると、夫にそのことを伝えました。それまで参拝したことのなかった夫でしたが、「息子のためなら信心させて頂こう」と言ってくれ、ここから、夫婦そろっての信心が始まりました。

「参拝とご用でおかげを頂きなさい」

 初めは、何をどうして良いのか分かりませんでしたが、参拝のたびに先生が、「参拝とご用でおかげを頂きなさい」と言われているので、この二つをできるだけさせてもらおうと取り組みました。特に教会のご用は、どんなことでもさせてもらうよう努めました。教会建築の時には、教会に泊まり込んで解体作業を手伝ったり、男性に混じって大工さんや左官さんの手伝いもさせてもらいました。
 やがて息子の病気は横隔膜ヘルニアと判明しました。しかし、当時はまだ、はっきりとした治療法が分かっておらず、不安に駆られる中を、お取次を通して支えて頂きました。先生からは、「病名が分かっても、神様からおかげを頂かなければならないことには変わりないだろう」と言われ、一層参拝とご用に取り組みました。
 そうした日々を重ねる中で、息子が小学校に入学するころには、激しい運動をしなければ、日常の生活で息を切らすことは少なくなりました。
 この時期、教会では少年少女会が発足し、息子も入会しました。
 そうして、他の子どもたちと同じように元気に活動する息子の姿を目にし、ありがたくて涙がこぼれたことが思い出されました。

 50年前、医師から「成人式は迎えられないかもしれない」と言われていた息子でしたが、その後、大きな病気をすることなく成人し、結婚をして子を授かり、今では2人の孫を頂くまでになりました。
 そしてこのたびは、自宅を新築させて頂きました。本当に、信心させて頂いたおかげであると思っています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています。

(「心に届く信心真話」金光新聞2015年12月6日号掲載)

メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2017/05/05 09:00:00.000 GMT+9



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