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本気で願えば心配ない【金光新聞】

ずっとお取次を頂いているのに…

 私(34)は幼いころから、母と2歳年上の姉と一緒に教会に参拝していました。母は、教会の先生のお取次を素直にそのまま受け止め、熱心に信心に取り組んでいました。その姿を通して子どもながらに、お取次の大切さを感じて育ちました。
 その後、家族で県外に引っ越しましたが、その後も引き続き、電話やメールでお取次を頂き、月1回の教会参拝とご本部の大祭には必ず参拝させて頂いていました。
 大学生の時、広告に興味を持った私は、将来、広告業界で働きたいと思うようになり、専門的に学びました。楽しく充実した大学生活は、あっという間に過ぎ、就職活動の時期となりました。広告について学び始めた当初から、「卒業後には広告業界で仕事がしたい」と、教会の先生にお取次を頂いてきたのですが、希望する会社を幾つ受けても、なかなか採用してもらえないのです。
 「ずっとお取次を頂いて、神様にお願いしているのに何で?」という不満が、私の中で大きくなってきました。

 不安だった私は姉に相談すると、「私も目指した仕事に就けたのは、最後の最後だったでしょ。お願いさせて頂いた以上、おかげを頂けるとあなたが信じないでどうするの」と言われました。それを聞いた私は、どんなことも神様に願ってきた母のことを思い出しました。
 さっそく教会に参拝し、これまでのことを先生に聞いてもらいました。すると、先生から「あなた自身、本気で神様にお願いしていますか」と言われました。これまで私は、先生がお願いしてくださっているのだからと頼り切るあまり、自分の願い事として真剣に受け止められていなかったことに気付きました。
 あらためてお結界で自分の願いをお届けさせて頂くと、私の中で神様に向かう気持ちが定まり、「どのような結果になっても、必ず神様が良いようにしてくださる」と、信じ切れるようになったのです。
 

神様が用意していてくださったかのように

 その後、大阪にある不動産会社が宣伝部門を新設するということで、無事に採用が決まりました。その会社は不動産事業が主ですから、宣伝部門の社員は私以外、他の業務と掛け持ちでした。実質的に私一人で業務を切り盛りしなくてはならず、最初は戸惑うばかりでしたが、逐一、教会にお届けして、神様にお願いしながら業務に当たりました。
 入社7年目のことです。会社の宣伝部門が他社に吸収合併されることになり、私は、その会社に移籍するか、他の会社に再就職するかを決めなければならなくなりました。教会の先生にお届けすると、「本格的な広告の仕事をしたいのであれば、再就職先を関東圏で探してみなさい」と話してくださいました。
 
 ちょうどその2、3カ月前に仕事の関係で頻繁に関東へ出張していて、関東の同業者らと一緒に仕事する機会がありました。そのご縁もあって、まるで神様が用意していてくださったかのように、現在働く会社に入社することができたのです。
 今、担当させてもらっている業務は、まさに学生のころからやりたかった仕事です。まだまだ力不足ですが、昨年にはこれまでの実績が認められ、社内表彰を受けることができました。
 ここからも神様が良いようにしてくださることを信じて、何事も神様にお願いしながら前に向かって進んでいきたいです。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」金光新聞2016年4月24日号掲載)

メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2017/10/19 11:18:36.715 GMT+9



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