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心配する心で信心せよ【金光新聞】

当選のおかげを頂きたい

 4年前に定年退職した私(64) は、独身で年金暮らしをしていることもあって、先々の経済的なことが心配になり、駅前の駐輪場管理の仕事に就きました。さらに住居についても、今のマンションより賃料の安い公営アパートに移りたいと思い、公営アパートの抽選に申し込むことにしました。
 私は、抽選の申し込み手続きを終えたその足で教会へ参拝し、先生にその旨をお届けし、当選のおかげを頂きたいとお願いしました。
 すると先生は、「先々の心配ばかりしていたら、きりがありません。世の中には、あなたよりも公営アパートへの入居を必要とする生活が厳しい方々がいるかもしれません。入居のお繰り合わせのことはお願いさせて頂きますが、 教祖様は『心配する心で信心せよ』 とみ教えくださっています。先々の心配は神様にお供えするような気持ちで、ここからのおかげを頂いてまいりましょう」と、お話くださいました。

 先生の話を聞いて、「やっぱり、虫のいいお願いだったかな。そう簡単に当選するわけないもんな」と思い直して、それまで通りの日々を送っていました。
 ところが、 思いがけなく当選の通知が届いたのです。しかもその部屋は、高齢者や障害者が生活しやすいように作り直されたきれいな部屋でした。すぐさま私は、教会に参拝してお礼のお届けをしました。そして、速やかに引っ越しを済ませ、新たな環境で生活を始めることになりました。

たくさんのお繰り合わせ

 新生活にも慣れてきたころのこと。いつものように散歩に出掛けようとした時、突然気分が悪くなり、部屋の中で倒れてしまいましたが、そばにあった緊急ボタンを押すことができたおかげで、管理人がすぐに駆け付け、救急車で病院に搬送してもらうことができました。
 検査の結果、脳梗塞と診断され、そのまま入院することとなりました。当初は、左半身にまひがありましたが、リハビリの結果、3カ月足らずで退院することができました。
 退院後も要介護認定を受けられたおかげで、介護ベッドのレンタル、訪問介護、1日2回の健康食弁当の宅配といったサービスを低料金で受けることができました。さらに週2回のリハビリ通いを続けたおかげで、一人で近所への買い物ができるまでに回復しました。

 ここまで順調に回復したこともあり、教会にお礼の参拝をさせて頂こうと思い立った時のことです。以前、アパートの抽選に当選して教会にお参りした際、先生から「良かったですね、しかし、これはきっと意味があることですよ。油断しないように」と言われたことを、ふと思い出しました。
 その時の私は、願いがかなった喜びで、先生の言葉を心に留められませんでした。しかし今になってみると、「神様は、大病して仕事もできなくなり、治療費も必要になることを見越して、当選のおかげを下さったのではないか」と思え、これまでにも、たくさんのお繰り合わせを神様から頂いていながら、そのことに気付かず、心配ばかり先に立った生活をしてきたことが、申し訳なく思えてきたのです。
 さっそく私は教会に参拝し、これまでのお礼とおわびをあらためて申し上げました。そして、今の生活がありがたくもったいないものだと気付かせて頂いたのを機に、介護ベッドを返却し、お弁当の注文もやめ、自炊させて頂いています。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」金光新聞2016年6月5日号掲載)

メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2017/10/30 13:54:39.101 GMT+9



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