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【なんきゅう支援隊】震災復興願い竹とうろう

地震から2年、 祈り厳かに

 仮設団地での移動図書館の運営など、平成28年熊本地震の復興支援活動を行っている「なんきゅう支援隊」は、地震発生から2年を迎えた4月14、16日、木山仮設団地(熊本県上益城郡益城町)で、犠牲となった方々の慰霊と、被災地の一日も早い復興を祈願する竹とうろうを昨年に続いて開催した。

 昨年は、なんきゅう支援隊の発案で執り行われた竹とうろうだったが、「今年もぜひ行ってほしい」という木山仮設団地自治会からの願い出に応える形で、2年続けての開催となった。 
 14日の益城町は午後から強い風雨に見舞われて荒れ模様となったことから、急きょ会場を仮設団地の集会所内に移して実施。会場には、宮崎、大分南部、熊本の各教会連合会、さらに仮設団地の住民やさまざまなボランティア団体のスタッフが、事前に竹を切って準備した竹とうろう400本が並べられた。さらに、移動図書館の利用者が真心を込めて折った約2000羽の折り鶴が飾り付けられると、急ごしらえにもかかわらず、見事な竹とうろうの祭壇が完成した。

 午後7時、部屋の照明が落とされ、仮設団地の子どもたちや住民が、竹とうろうにセットされたろうそく一本一本に点火していくと、竹の内側に書き込まれた「一歩一歩前進」「自立するまで楽しく」という復興を祈る言葉が明かりに照らされ、会場はおのずと厳かな雰囲気に。
 全ての竹とうろうに火がともされた後、木山仮設団地で生活する小中学生で結成されたコーラスグループ「スマイルナンバー1」が歌を披露し、メンバー一人一人が「歌を通して、仮設団地に元気を届けたい」といった前向きなメッセージを表明して、会場を訪れていた住民を元気づけた。

 そして、益城町で震度7を観測した地震(前震)が発生した午後9時26分、仮設団地の住民やボランティアなど約40人が竹とうろうに向かって黙とうをささげ、犠牲者を悼むとともに、願いも新たに復興を祈願した。
 木山仮設団地の入居者で、日頃からなんきゅう支援隊の移動図書館をよく利用している井上國子さんは、「黙とうでは、近所に地震で亡くなられた方がいらっしゃったので、その方の残された家族がどうか幸せに暮らせますように、と祈らせてもらいました。地震から2年がたち、私自身、これからのことを考えると、いろいろな不安もありますが、この団地に入居したおかげでお友達がいっぱいでき、とても前向きな気持ちで生活できています。自分のことも大変ですが、周りにも大変な目に遭った人がたくさんいます。これからも何事も前向きに捉えて生活していきたいです」と、語ってくれた。

 なんきゅう支援隊の橋本信一先生は、次のように語る。「竹とうろうの目的は、団地に住む人たちが一緒になって犠牲者を追悼し復興を祈願することにある。しかし、仮設団地では宗教団体や宗教者の宗教行為が禁止されている。その中で、金光教のボランティア団体が祈りの場を設けるお手伝いをし、共に祈りをささげることができてありがたい。地震という大きな難儀に遭いながらも、その中から人が助かるという在り方を求めて、これからも活動を進めていきたい」
 また、昨年7月、九州北部豪雨で甚大な被害を受けた大分県日田市大鶴地区で復興活動に当たっている江田泉先生らの呼び掛けで、JR大鶴駅舎内にも犠牲者の追悼と復興を祈願する竹とうろうが設置され、地震発生時刻に合わせて黙とうを行った。

(金光新聞2018年5月20日号掲載)

投稿日時:2018/05/28 09:28:21.700 GMT+9



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