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神様に治してもらおう【金光新聞】

お育て頂いていると実感

 息子の浩太は中学1年生。念願の野球部に入部し、毎日練習に励んでいます。しかし、入部してすぐに肘を痛め、やっと治ったと思ったのもつかの間、今度は足首を捻挫してしまいました。
 病院の先生から、「電気を当てると早く治りますよ」と言われ、部活後は病院で治療してもらう日々が続きました。私は、そのうち治るだろうと気楽に考えていましたが、なかなか痛みは取れないようでした。
 そのうちに、まだ先のことだと思っていた大事な試合が近づいてきました。試合の3日前、私は浩太に「まだ痛いの?」と聞くと、「動かすと痛い」と言います。私は思うように治らないのはなぜだろうと考えた時、ある出来事を思い出し、はっとしました。そして、これは神様からのメッセージだと感じたのです。

 浩太が幼稚園の時、担任の先生から聞いた話です。「今日、浩太くんが転んで膝を擦りむいた時、『先生、 お神酒様を付けて』と言ってきたんです。私は『幼稚園にはないから消毒液でいいかなあ』と聞いたら、『いいよ』 と言ってくれたので消毒しておきました」という内容でした。
 浩太は、子どもなりに神様におすがりしておかげを頂こうとしたのです。私自身も子どものころ、けがや熱を出した時に、お神酒様を湿らせたお剣先様(◆)を患部やおでこに貼って治して頂いてきたことを思い出しました。
 けれど、今回は治療も受けているし、そのうち治るだろうと思い込み、神様へおすがりする心が薄れていたことに気付きました。あらためて、ここまで成長させて頂いたことへのお礼と、お礼の足りなかったおわびをして、治療を通して神様のお働きが頂けますようにとお願いしました。
 そして、浩太に 「病院に通っているから治るのが当たり前のように思っていたけれど、神様に作って頂いた体だから、まずは神様に治してもらえるようにお願いしないといけなかったね」と言うと、意外にも「僕は毎日、真剣に神様に治してくださいとお願いしているよ」と、言われてしまいました。
 私が真剣にお願いできていなかっただけで、子どもはちゃんと神様に心を向けていたことに気付き、信心のお育てを頂いていることをありがたく思いました。

心からのお礼とお願いが言えるように

 3日後、試合当日を迎えました。浩太は試合にフル出場することができ、見ていてドキドキするような大きなフライも捕ることができました。残念ながら、試合には負けてしまいましたが、浩太は帰宅するやいなや「今までレフトしか守ったことがなかったのに、今日は初めて最初から最後までライトを任せてもらえたんだ。それから、捻挫した所にお剣先様を貼っていたおかげで痛くならなかったよ」と、うれしそうに話してくれました。
 試合翌日、「もう足の痛みがなくなったよ」と言うので病院に行くと、もう通院しなくてもよいとのことでした。

 病気やけがをすると、日頃、元気に何事もなく過ごせることがどれだけ幸せなことなのかとつくづく思います。これからも浩太が神様に心からのお礼とお願いが言えるように、元気でお役に立つ人にお育て頂けますようにと祈りながら、毎朝登校する後ろ姿を見送らせてもらっています。

◆お剣先=神徳が込められたものとして授けられる洗い米(ご神米)を包んだ剣先形に折った紙。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」2017年3月26日号掲載)
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2018/07/17 16:21:08.783 GMT+9



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