title_02.jpg

HOME › 神様から賜わった入院【金光新聞】

神様から賜わった入院【金光新聞】

はじめての入院で

 2年前、私(55)は、生まれて初めて入院を経験しました。数週間おなかの痛みが続き、いよいよ痛みで一睡もできなくなったので、病院で診察を受けると精密検査のためしばらく入院することになったのです。
 私は奉仕している教会の霊大祭を控えていたため、入院しても3日後には一時的に退院させてほしいとお願いした上で入院しました。そして、検査を受けたところ、腎臓結石があると診断され、早速治療を受けることになりました。
 私が入院した病室は6人部屋で、すでに3人の方が入っていました。夜になり、そろそろ寝ようかと思っていると、突然ガターンと大きな音がしました。慌てて起き上がって周りを見回すと、隣のベッドのおじいさんの点滴のスタンドが倒れていました。
 すぐに看護師さんが駆け付けて倒れた器具を直して戻りましたが、しばらくすると、また点滴スタンドが倒れました。再び駆け付けた看護師さんから、「おじいさんは足が不自由なことを忘れて動こうとするんです」と聞き、恐らく認知症の方なのだろうと納得して床に就きました。
 すると今度は、向かいのベッドのおじいさんが大声で看護師さんを呼ぶのです。看護師さんが戻ってしばらくすると、また大声で呼んで、「わしはもう帰る」と言いだしました。看護師さんに諭されていったんは落ち着いても、また同じことを繰り返します。その方もいろいろな事情を抱えているようでした。

祈りを見つめ直す

 そうこうしているうちに夜が明けて、結局一睡もできませんでした。そして夜になり、今夜こそは昨日の寝不足を解消しようと早めに床に就いたのですが、また点滴スタンドが倒れる大きな音にびっくりして目が覚めました。向かいのおじいさんもまた、看護師さんを大声で呼んでいます。
 すっかり目が覚めた私は、この入院が神様から与えられたことのように思えてきました。そして、事有るごとに「皆さんが心を落ち着かせてしっかりと休めますように」と、心中でご祈念させてもらいました。

 翌日、担当医の先生が来て、「個室を準備します」と言ってくださいました。看護師さんから夜中の様子を聞いて、配慮して頂いたようでした。個室に移った私は、すぐに熟睡していたようでした。その上、数日ぶりに排便のおかげも頂き、気分もすっかり良くなりました。その後あらためて検査を受けると、「腸の方も良くなってきているし、石もそのうち出るでしょう」との診断でした。予定通り仮退院し、霊大祭を無事に仕え、翌日再入院のために病院へ向かいました。
 ところが、診察を受けると、泌尿器科の先生が、「石も見当たらないし、数値も異常ない。どこも悪いところがないですよ」と言うのです。内科の先生は「そんなはずはない」と驚いていましたが、結局、再入院せずに教会へ帰ることができました。

 今回、日々、神様のおかげを頂いて、健康に過ごすことができていたことにあらためて気付かされ、心からこれまでのお礼が足りなかったおわびをさせて頂きました。また、多くの患者さんが、さまざまな苦しみを抱え、安眠できないまま、夜を過ごしている現実を目の当たりにしました。生まれて初めての入院は、今までのご用の在り方とともに、〝祈り〟というものを見詰め直す体験となりました。

※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

(「心に届く信心真話」2017年4月23日号掲載)
メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2018/07/31 15:16:26.278 GMT+9



このページの先頭へ