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歴代金光様に受け継がれる御心

金光教報 5月号 巻頭言

 本年は、教主金光様の代替わりという、本教にとって大きな節目を迎えさせていただきました。そして、四代金光様であられる金光鑑太郎様がお隠れになられて30年のお年柄でもあります。
 四代金光様は、「私は、毎朝本部広前に向かいますが、一歩進めば一歩だけ、二歩進めば更にもう一歩、教祖様のお広前にお引き寄せ頂いた、その一歩一歩にお礼を申し、お礼を申して歩を進めます。『教祖様、只今(ただいま)お引き寄せを蒙りました』とお礼を申し上げ、『只今より、教主の御用に当たらせて頂きます』とお願いしいしい日々の御用に当たらせて頂いております」とお言葉を残しておられます。
 四代金光様にとって本部広前は、教祖様のお広前であり、教主という役柄に奉仕されながら、一人の参拝者としてお道筋を歩まれていたことが、このお言葉からうかがえます。
 そのみ跡をお受けくださった前教主・金光平輝様は、本年3月26日の任期満了をもってご退任されました。
 金光平輝様は、「四代様のなされたことに、何を足すものも、引くものもない」とおっしゃり、四代金光様を常に頂かれて、「お礼を土台にした信心」を大切になさり、教祖様に始まる「神人の道」を、御(おん)自ら先頭に立って歩む姿を私たちに示してくださいました。
 そして3月27日、全教の願いをお受けくださった金光浩道様が、新たに教主にご就任くださり、4月4、7、10日には祭主として、天地金乃神大祭並びに教主就任奉告祭をお仕えくださいました。
 祭典の中で、教主金光様は「ただ今、神様にお願い申し上げましたが、至らぬ私が御用を受けさせていただくにつきまして、本部広前の一修行生として、歴代金光様の御取次を頂き、生活の中に、教祖様の信心を求め現していく稽古を、日々進めさせていただきたいと願わせていただいております」とのお言葉を述べられました。
 教祖様に始まるご神勤が、今日まで揺るぎなく受け継がれ、教祖生神金光大神取次の業(ぎょう)伝承されていくことは、真にありがたいことであります。歴代の金光様が、一人の参拝者、一修行生との尊き御心を持ち続けておられるからこそ、金光様の御心は教祖様の御心へとつながり、この道の御取次が神様の働きを生むのでしょう。
 来る6月13日には、教団独立記念祭並びに教主就退任式が仕えられます。御取次の神業(かんわざ)を受け継がれた金光様は、歴代金光様がそうであられたように、1千5百余の教会からなる教団の一切の営みを統理し、信奉者一人ひとりのことを神様に願ってくださっています。そのような金光様の御心を頂いて、生活の中に「神人の道」が現されていくことを、ここからの私どもの願いとしてまいりたいと存じます。

メディア 文字 金光教報 巻頭言 

投稿日時:2021/05/02 10:00:22.910 GMT+9



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