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自分も相手も助かる道【金光新聞】

インターネットで教会を知り…

 2年前に、インターネットで私の奉仕する教会を知り、電話をかけてこられたことから知り合った、よし子さん(43)という女性がいます。
 よし子さんは、人間関係での悩みをいろいろと抱えていました。自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手で、人から誤解を受けたり、気持ちを分かってもらえないことが多かったそうです。
 よし子さん自身、困っている人を見ると自分の境遇と重ねてしまい、ついつい人の相談に乗っては話がこじれ、かえって傷ついてしまうこともあったようです。
 そんな彼女から私は、友人との人間関係のトラブルについて相談を受けたことがありました。その際、「今はその人と面と向かってやりとりをすると、お互いに傷つくので、その方が立ち行くよう、一緒にご祈念をしましょう」と、アドバイスをしたことがあります。よし子さんは、半信半疑だったようですが、私の言葉を信じて問題解決を願い、一心にご祈念をするようになりました。すると、その問題は驚くほどあっけなく解決したそうです。

 よし子さんは、その後もさまざまな問題に直面しては、お取次を願い、その都度、おかげを頂きました。そうした中で、以前から願っていたアーユルヴェーダ(インドの伝統的医学)のセラピストとしての仕事も少しずつさせてもらえるようになりました。
 今年のお正月になって「先生の教会の信者さんになりたい」と、願い出られましたが、よし子さんは県外に住んでいるので、自宅の近所にある教会への参拝を勧めました。しかし、「これから
も先生に相談に乗ってほしい」とのことで、毎日、その日の願い事とお礼を、電話やメールでお届けしてはどうかと、メールでの参拝を提案しました。すると、よし子さんは毎日欠かさずメール
や電話をしてくれるようになりました。

落ち着いた気持ちで話しを

 そうした日々を送る中、よし子さんは「いつまでも人のことで悩んだり、恨んでいては、今のようにはなれなかった」と思えるようになったと言います。そのような思いになれた頃、本人も諦めかけていた結婚が決まりました。
 結婚してからよし子さんのお届けの内容は、夫やその家族についての内容も増えましたが、幸せな新婚生活を送りたいと願いながら、なかなか思うようにはいかないようでした。
 料理の味付け一つをとっても、薄味が好きなよし子さんに対して、夫はこってりした味付けが好きだということで、「毎日、濃い味の料理を作らないといけないのかと思うと、やっていく自信がない」というメールが届いたことがありました。

私は、「これまで違う環境で生きてきたお互いだから、好きな味が違うのは当たり前。我慢せずに自分の思いを伝えて話し合ってみては」と返信したところ、思い切って夫に打ち明けたそうです。すると夫は、「ずっと一緒に暮らしていくのだから、二人が満足できるようにしていこう」と言ってくれたそうです。
 お取次を願い、落ち着いた気持ちで話し合えたおかげで、よし子さんの不安は解消し、お互いを尊重したいという思いが夫婦の間で生まれたのでした。
 これからも、問題の一つ一つに込められた神様の願いに気付かせてもらいながら、よし子さんも相手も共に助かる信心を求めていってもらいたいと願っています。
※このお話は実話をもとに執筆されたものですが、登場人物は仮名を原則としています

「心に届く信心真話」2020年11月1日号掲載

メディア 文字 信心真話 金光新聞 

投稿日時:2021/12/29 09:06:16.397 GMT+9



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