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信心の風感じるまちづくり【金光新聞】

神様・参拝者に喜んで頂けるご霊地に

 金光教本部広前と境内地、そしてその周辺にできた門前町。いつのころからか、その一帯は信奉者の間で「ご霊地」と呼び表されている。以前と比べるとにぎわいがなくなったといわれるこの町が「信心の町」として興隆していくことを願っている。

 ご霊地である大谷(岡山県浅口市金光町)に在住する青年信奉者の有志が、ご霊地の活性化を願って結成した「大谷の会」を立ち上げて10年が経過した。昨年は教祖様ご生誕200年を迎え、ご霊地で奉祝行事などに取り組ませてもらえたことをありがたく思う。
 教祖様は、大谷を「津(つ/現在の三重県津市)にしてみせる」とおっしゃった。お言葉の通り、教祖様がご在世中には田園地だった大谷は、その後、全国からの参拝者でにぎわう門前町として繁栄し、一時は天領として栄えた倉敷地区と並ぶほどのインフラを整えた町になった。

 なぜ、 教祖様は 「津」 にするとおっしゃったのであろうか。港町である津
は、古くから伊勢神宮への参拝者が利用する宿場町として大いに栄えた。そのことから、人の多く集まる、にぎやかな地域を指す言葉としても用いられる。また、津は伊勢神宮の神饌(しんせん=供え物)を調進する場所である御厨(みくり)も営まれたという。金光教の御厨、つまりは天地金乃神様の台所として栄えるという意味で、津とおっしゃったのであろうか。
 参宮客が歌い踊ったという伊勢音頭には、「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ」と歌われている。伊勢と津のそういう関係は、金光教本部と大谷の町でも同様であろう。

 その大谷の町は、一時のにぎわいを失いつつある。
 ご霊地では年1回、本部在籍の金光教輔教、教師が金光教教務総長を囲んで懇談会を行っている。その懇談会の場で、前教務総長の故・佐藤光俊師が、「ご霊地から信心の風を」と話された。私は、その言葉に心動かされ、同時に心が躍った。
 町の経済的な活力は減退しつつあるが、ここはご霊地である。教祖様をはじめ歴代金光様の息遣いを感じる特別な場所であり、全世界の信奉者の祈りが集約された場所でもある。教祖様から脈々と続く信心の輝きは一点の曇りもない。佐藤師の言葉のように、大谷の町も信心の風を感じてもらえるような場所でありたいと願っている。

 私は、このご霊地で生まれ育ち、そして教祖様、歴代金光様をはじめ、多くのご霊神様、親や先輩から神様のありがたさを伝えてもらい、このお道の仲間に加えて頂いた。引き継いだそのバトンを私の子どもたちにも手渡したいと思う。そして、この町にお参りする信奉者の方々に信心の喜びを伝え、感じてもらえるような町にしたい。
 私は毎朝晩のご祈念で、神様に「お役に立つ人にならせてください」と願っている。神様がその願いに応えてくださり、2年前から大谷地区の「まちづくり協議会」の会長というお役を頂いた。
 ここからも霊地に住む仲間たちと共に、神様におすがりさせて頂きながら、「大谷を津にする」という教祖様のお言葉をみ旗に、神様からも信奉者からも喜んで頂ける新たな門前町の姿を体現していきたい。

西 規雄(本部在籍輔教/印刷会社経営)
(「フラッシュナウ」金光新聞 2015年4月26日号掲載)

投稿日時:2015/04/27 13:34:55.530 GMT+9



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