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放送そのものが取次の働き【金光新聞】

ラジオ放送通し助かりの世界へ

 金光教放送センターでは、教祖金光大神様の信心に基づいたラジオ番組「金光教の時間」を制作している。
 音声のみで伝えるラジオの世界で、人の声が持つぬくもりとともに信心の魅力を発信し続ける、本教のラジオ放送の営みを振り返る。

 「自分の心を見直すことができた」「人の道を教えておられ、とても良い印象です。子どもから大人まで聞きやすい物語を放送されていることも素晴らしいと思います」「不安を取り除いてくれるお話が多い」。これは、大阪市にある金光教放送センターに届く、リスナーからの声である。
 戦後、民間のラジオ放送が始まると同時に、大阪の朝日放送ラジオから、文化の向上に資する教養番組の一つとして、宗教放送を取り上げる旨の方針が打ち出され、7教団(宗派)に協力の依頼が寄せられた。縁あって金光教がその一つに選ばれたのである。
 そのような経緯を踏まえ、本教としてどのような番組作りを心掛ければよいか議論を重ねながら、昭和26年11月、「金光教の時間」は誕生した。

 世の中にあまたある宗教宗派の中から金光教が選ばれ、ラジオという、当時最先端のメディアを通して、お道の信心を発信する機会を得たことに誇りを感じ、多くの人々が、喜びの心をもってラジオ放送に関わるご用にお立ちくださったと推察する。
 教祖様が、「世界をこのお道で包み回すようなおかげが頂きたい」と願われたように、ラジオ放送は、教祖様のご信心を全国津々浦々まで届けたいとの布教意欲の下、丁寧な番組作りに取り組んできた。その営みは、多くの先人によって支えられ、連綿と受け継がれて、今日まで65年にわたって続けられてきているのである。

 これまで、11局から放送をしてきた「金光教の時間」も、昨年11月からは4局からの放送となった。それでも1回当たりの聴取人口は、合計で約23万人に及ぶ。
 民間放送ラジオの開始から今日まで、金光教が深い関わりを持ち続けてきたことは、言うまでもなく、金光教という教団が社会的な信用を得てきた証しであると同時に、何よりもこのお道の信心で助かりの世界が実現され続け、次々とおかげが生み出されてきたからこそのことであろう。
 振り返れば今日まで、約3400回の放送がなされてきたが、その間、約1000人が原稿を執筆し、約400人に取材をさせて頂いた。どの番組もおかげの事実に触れながら、神様のありがたいお働きに気付かされる内容であり、私自身、各教会での数々のおかげの事例に勇気を頂いている。

 ラジオ放送において一番大切なのは、放送そのものも生神金光大神取次の働きを現しているのだと捉える視点である。あらゆる時や場所で、さまざまな問題を抱えながら、ラジオに耳を傾けている人がいることを意識した番組作りを心掛けなければならない。おのおのの人生模様の中にあって救いや安らぎを求めている人々に向けて、絶えず発信し続けていくという営みに意義があると感じる。
 今やインターネット社会となり、 メディアの多様化が進む中、ラジオ業界を取り巻く環境は大変厳しいものがある。それでも、一人でも多くの、いまだ本教に縁のない人が教祖様の信心に触れ、助かりの世界に導かれていくことを願いながら、「金光教の時間」は、今日も一日の始まりを告げている。

中野信一郎(金光教放送センター所長)
(「フラッシュナウ」金光新聞 2016年1月17日号掲載)

投稿日時:2016/01/21 09:29:37.600 GMT+9



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