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現代人の心に勇気と希望を【金光新聞】

本教の情報発信

 通信手段の急速な発達に伴い、私たちは手軽に、素早く情報を得ることができている。ラジオ放送をはじめ、本教の情報発信において大切にしたい点を考えたい。

 昨秋、金光教と時期を同じくしてラジオ放送を開始した東本願寺(真宗大谷派)のラジオ番組が、64年間の歴史に幕を閉じた。一方、浄土宗総本山の知恩院は放送局数を4倍に増局するなど、各教団・宗派共に、財政的な状況を踏まえながら、現代に見合ったメディア布教の在り方を模索している様子がうかがえる。
 パソコンなどでインターネットを利用する電子メディアが日常生活に浸透し始めたのは、20年ほど前のこと。
 以来、携帯電話、スマートフォンの登場によって、人々が情報を得る手段は大きく様変わりした。性別年齢を問わず、いつでもどこでも、スマートフォンを片手に素早く情報を手にすることができるようになったのである。

 昨年、民間の調査会社の調べによると、東京都で、メディアと接する時間が1日6時間以上という人は、実に全体の49.6%に上るという。1日10時間以上の人は、年々増加傾向にあるそうだ。
 これは、先にも述べたスマートフォンなどの携帯可能な小型コンピューターが急速に普及した結果であろう。
 反面、これまで「4媒体」といわれてきたテレビ、ラジオ、新聞、雑誌との接触時間はどれも減少傾向にある。しかし、それぞれが独自の利便性を持つことからも、完全に消滅することは考えにくい。
 以前、「東日本大震災時のメディアの役割に関する総合調査」が行われた。被災地の仮設住宅で暮らす500人を対象にしたアンケート調査である。その中で、震災当日に役立ったものとして「ラジオ」を挙げた人は全体の43.2%、3日後から1週間後では、さらに58.6%となり、ラジオは災害時に最も役立ったメディアとして注目された。

 またラジオは、災害被害や支援に関わる情報といった、命や生活を守るメディアとして機能すると同時に、癒やしの音楽や励ましの声を通した心のライフラインという大きな役割をも担い得るという報告も出ている。
 今日のラジオ放送は、AM放送のFM化や、radiko(ラジコ)、ポッドキャストによるインターネットを利用した番組配信も可能となった。異なるメディア同士を組み合わせることで、より手軽で有効な情報発信を可能にしている。

 そうした中、本教として、これからの情報発信はどうあるべきなのか。
 金光教放送センターのホームページの閲覧者には、「子どもが元気になってくれるお祈り方法」「心がズタズタ 癒やし」「不登校の母 助けて」「老いに負けない言葉」「夫婦疲れた」「仕事に押しつぶされそう 死にたい」など、現代人の心の叫びとも取れる内容をキーワード検索した結果、たどり着いたケースも多い。
 今日まで、金光教のラジオ放送が社会の信用と実績を得られているのは、金光教の教祖様のご信心をもって助かりの世界が実現され続けてきたことに他ならない。
 ラジオ番組をはじめ、本教から発せられる情報の一つ一つが、生きる勇気と希望につながり、全ては教祖様が願われた「人が助かる」ための働きとなることを願うばかりである。

中野 信一郎(金光教放送センター所長)
(「フラッシュナウ」金光新聞2016年10月2日号掲載)


投稿日時:2016/10/07 09:00:00.000 GMT+9



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