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地域福祉の充実を願い20年【金光新聞】

NPO法人福祉会菩提樹理事長佐藤 和喜雄(広島県芸備教会)

 福祉会菩提樹(ぼだいじゅ)は、 1999年に金光町大谷の町中に古民家を購入し、地元の人たちと理事会を形成して開設しました。主に精神科のケアを受けている成人を対象に週5日開き、仕事や交流の場を提供する共同作業所です。
 私は大学で臨床心理学を学び、東京の精神科病院で心理職に就いていました。社会は高度経済成長期に入り、障害者は大型施設に収容されるのが主流となります。私が21年間勤務した精神科病院は、良心的な改革に取り組んでいました。しかし、地域での保健・福祉的支援体制の重要性を思い知った私は、病院を辞め、イギリスで地域精神保健福祉を学んだ後、短大勤務の傍ら、福祉会菩提樹の立ち上げにこぎ着けました。
 大半の実務は妻と次男に担ってもらい、金光教本部の祭典時には、テントを出してコーヒー店を開き、妻が試行錯誤して作ったクッキーなどが愛顧されるようになりました。後に、 空き店舗を借りて常設店を持つこともでき、 2014年には地域に根差した居住支援の場として、 5人定員のグループホームを作りました。
 現在では、地域保健福祉の環境は良くなってきましたが、 まだまだです。差別を超えて共に生きることを求めることは平和の礎であり、SDGsの一端だと思います。
「金光新聞」2020年2月23日号掲載

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メディア 文字 金光新聞 

投稿日時:2020/03/28 09:56:01.909 GMT+9



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