title.jpg

HOME › 国内外に広がる祈りの実践【金光新聞】

国内外に広がる祈りの実践【金光新聞】

新型コロナウイルス感染症の終息を願って

 世界各地で新型コロナウイルス感染症が広がる中、私たちの生活に大きな影響と不安が生じている。信奉者として、感染拡大の速やかな終息を一心に願うとともに、今こそ、心を神様に向け、神様と共に助かる生き方を現し、世界の平和と人々の助かりのお役に立たせて頂くことが大切になっている。

 既報の通り、3月10日から本部広前修徳殿で月例祭が仕えられ、祭主の金光浩道先生(広前部長)は祭詞を奏上し、日々のお礼とお願いを申し上げるとともに、新型コロナ感染症で亡くなった人々のみたまの立ち行きと、感染者の回復、感染拡大の速やかな終息を神様に祈願。金光教学院では同祭典時刻に合わせ、学院生、職員が終息祈念を行った。
 金光教首都圏フォーラムでは同12日に「新型コロナウイルス流行終息祈願詞」を作成して、首都圏内の教会に配布し、北米・ハワイ区域で英語訳された。国内外の教会でも、祈りの実践と人の助かりの輪が広がっている。
 
 山口県防府教会(安部美雄教会長)では4月19日、天地金乃神大祭に併せて新型コロナウイルス早期終息祈願祭を奉仕した。日頃から、地域の助かりを願う安部教会長は、「じっとしておられなかった。さまざまな宗教者が終息を願う姿を見聞きし、私も金光教でおかげを受けた一宗教者として、天地の親神様へ祈りをささげ、懇願する思いで仕えた」と話す。
 祭典は感染予防のため、参拝者は信徒役員のみで、祭典内容も短縮するなど対策を講じた。当日は、地域紙の防府日報の記者が取材に訪れ、祭典の様子などが報道された。祭典後、安部教会長は「大変な中、一生懸命に与えられた命を守り、生き抜いて、1日も早く元の生活に戻れるよう感染症の終息を願うとともに、政治・経済・教育・医療に携わる人の業務成就と世界人類の生活安定もご祈念させて頂いた。人の助かりを願う信心実践として、信徒役員も本気で取り組んでくれ、また、地域の方も教会へマスクをお供えしてくれるなど喜んでもらえて、本当にありがたい」と語っている。
 
 米国のシカゴ教会(竹内正教教会長)では、昨年6月から金光教の信心を求めているイタリア在住のクロース・マッシモさん(55歳)に信心の展開が現れているという。当初インターネットで金光教を知ったマッシモさんから、「金光教を知って『難は、信心を深めるチャンス』ということが分かった。金光教の教えをもっと知り、イタリアに広めたい」と竹内教会長にEメールが届いた。
 その後もやりとりが続き、昨年末には「身近な人の不幸や自分の健康問題で落ち込んでいたが、竹内先生の教話で救われた」と話していたという。そんな中、イタリアでもウイルスによる感染症が爆発的に拡大。だが、マッシモさんは「私の中に神様が大きく育ってきたおかげで、恐怖に感じていない」と言い、信心を深める大きな機会と思い、英訳の終息祈願詞を友人にも伝えた。何事も神様のおかげと捉え、日々生かされている感謝を伝えるマッシモさんに触れ、友人にも助かりが生まれているという。竹内教会長は「コロナウイルスや感染拡大で引き起こされる事を慎み畏んで受け、和賀心で包み、光りに変えていく。そうした金光大神のようなおかげを頂くことが大切だ」と話す。
 
 大切な命を守るため、都市封鎖を実施する国もあり、日本でも緊急事態宣言が続く(5月14日に一部解除)。外出自粛、休業要請などによって、これまで通りの生活が制限され、医療体制をはじめ、経済、教育など厳しい課題に直面している。
 天地の間に生かされているお礼を土台に、私たち一人一人が、感染症の早期終息と世界・人類の助かり、平和実現に向けた信心と祈りの実践を求めさせて頂きたい。

(金光新聞編集室)
「フラッシュナウ」金光新聞2020年5月24日号掲載

投稿日時:2020/06/08 13:58:24.342 GMT+9



このページの先頭へ