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被爆地・広島で75回目の祈り【金光新聞】

第75回金光教広島平和集会実行委員長 小林 信治(金光教廿日市教会長)

 広島が戦争によって、世界初の被爆地となった1945年。その秋、焼け残った広島市内の教会で、合同の慰霊の祭典が仕えられました。それが、金光教広島平和集会の始まりです。その後、集会は名称と主催、内容を変えながら続けられ、今年75回目を迎えます。
 私がこの平和集会に関わらせて頂くようになって35年。主体的にご用させて頂くようになって16年。「広島」の祈りに触れるうち、県外出身者だった私の平和に対する思いも深まっていきました。
 核廃絶を唱えた、アメリカ合衆国のバラク・オバマ前大統領が2016年に広島を訪問された際、原爆慰霊碑に献花した時にすら、側近の手にあった黒いかばん(核攻撃の許可を出す道具が入っているといわれている)の放つ不気味な存在感は、記憶に新しく、目に焼き付いています。
 75回目という節年を迎える平和集会は、新型コロナウイルス感染症という特殊な状況の下、代表者数人で、「祈り」一点に集中して仕えられることになりました。
 慰霊の祭典が中心であることはもちろんですが、みたま様に本当に安心して頂けるよう、平和ならざる原因にも思いをはせ、「世界真の平和」を求め続ける集会でありたいと願っています。
「金光新聞」2020年6月28日号掲載

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メディア 文字 金光新聞 

投稿日時:2020/07/14 10:45:40.005 GMT+9



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